勉強嫌いの子供に効果的! 勉強ができる子の親が使う「ちょっとした工夫」とは?

2020年5月26日 07:12

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 最近、「ご褒美」をちらつかせて、勉強を頑張らせることは、「ご褒美が無いと、何事も頑張れない子」になると危険視されているようだ。しかし、成績の良い子供の親は上手にほめたり、ご褒美を使って「やる気」を伸ばしているという。使い方によっては、結果を出す良い方法なのだ。

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■目の前のご褒美は続かない

 ご褒美は毒にも薬にもなる。例えば、「今度のテストで100点を取ったら、好きなゲームを買ってあげよう」という与え方は、「その場限りのやる気」にはつながる。しかし、これでは常に「ご褒美」が必要になり、目の前に人参をぶら下げた馬のように、短絡的にしか頑張ることが出来なくなってしまう。

 反対に、子供が一生懸命に勉強した結果として「良い成績」が取れた時は、盛大に祝ってあげよう。夕飯は子供の好きなメニューにする、または外食で「特別感」を演出するのも良いだろう。大切なのは、単にモノを買い与えて終わるのではなく、みんなで一緒に喜ぶイメージを作ることだ。

 実は、これは脳の仕組みを考えれば、一番理想的な方法である。何かを成し遂げた時、すぐに「幸福」を感じることで、無意識に「頑張ることの先には良いことがある」と思えるようになる。長期的な頑張りが苦ではなくなるのだ。なので、ご褒美は出来るだけ早く、その日のうちにあげること。

■「努力するのは楽しい」と思うほめ方

 子供は、親にほめられるのが大好きだ。子供が良い成績を取ってきた場合、その頑張りを盛大にほめてやるのはモチベーションにつながる。子供のころにほめられた記憶は、大人になっても消えない。それが自信にもなるし、自己肯定力も上がる。

 この時、点数ではなくて、頑張りや努力したことなど「子供本人」をほめることを忘れてはいけない。「○○を目指しているから当然ね」「さすが、お父さんの子供だ」などは、ほめたことはならない。かえってやる気を削ぐだけである。

 また、子供がニコニコして良い結果を報告してきた時、その場ですぐにほめること。仮に、忙しく手が離せない状態だとしても、「またあとで聞く」は禁句である。すぐに親がほめることで自分の努力が報われ、喜びが最高潮に達するのだ。これは、何かを達成した時に感じる「快感」につながり、チャレンジすることが楽しくなる子供を作る。

■努力は楽しいと印象付ける

 勉強が出来る子供の多くは、実はそんなに勉強自体が好きではないという。もちろん、地頭の良さなどもあるだろうが、親が子供に「勉強は辛いだけじゃない」と、印象付けているのだ。あなたもほめ言葉やご褒美を上手く活用して、子供を「その気」にさせてはいかがだろうか。

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