乃木坂46・齋藤飛鳥、『映像研に手を出すな!』で見せた新境地

2020年5月14日 16:42

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 乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波が出演したドラマ『映像研には手を出すな!』が大好評のうちに最終回を迎えた。

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 この作品は、大童澄瞳による漫画が原作で、1月からはNHKでアニメ作品として放送されており、主人公の1人・浅草みどりの声を演じた女優、伊藤沙莉の声が絶賛されている話題作だ。

 アニメの出来がよすぎるために、実写が不安視されていたりもしたが、原作者の大童氏が乃木坂メンバーの印象を絶賛したこともあり、原作ファン、アニメファンからも、大きな反発はなく(もちろん一部にはあったが)4月5日より、MBS/TBSドラマイズム枠にて、全6話で放送されていた。

 監督は『あさひなぐ』や『賭ケグルイ』などを手掛けている英勉で、ドラマのあとそのまま映画のほうも制作されるという、大きなプロジェクトになっている。

 というわけで、この深夜ドラマとは思えないほど、予算のかかっている映像作品において、主演を務める乃木坂の3人は見事に結果を出したといっていいだろう。

 アニメ制作に青春をかける女子高生3人組の冒険妄想活劇を描いた青春群像コメディで、これまでヒロイン役が多かった乃木坂メンバー、特に齋藤飛鳥にとっては初挑戦の演技が求められた。だが極度の人見知りから気絶して白目を剥いてしまう姿、感情が高ぶると様々な方言を駆使してマシンガントークになるセリフ回し、ハイテンションになって妄想を暴走させてはしゃぎまわる表情まで、完璧に演じきって見せていた。

 これまで本誌でも繰り返してきたように、乃木坂のメンバーは、個別の女優仕事の場合、乃木坂の看板は外しても成立するだけのスキルを身に着けている。そのため、ある程度安心できるキャスティングではあったかもしれないが、それにしても注目作品で、多くのアニメ、原作ファンの厳しい目があっても絶賛されたというのは注目に値する。

 コロナの影響で、公開が延期されている映画版のほうは、現在のところ公開日未定となっているが、ドラマ最終回で予告編が放映され、期待度はうなぎのぼり。ということで【刮目してみよ!】(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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