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【ドル円・5月第2週】変わらない長期目線、変化が見えた中期目線【テクニカル分析】
今週のドル円について、「中期の上昇があり得る。新しい展開に期待。」このような結論となった。
●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円
【前週は】【ドル円・5月第1週】ボラティリティ縮小、迷いのみえる相場感【テクニカル分析】
本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。
【マクロ環境のドル円】長期目線は同じ。持ち合い相場の渦中。
月足からドル円のマクロ環境を分析すると「三角持ち合い」が見える。
長期的なドル円の相場においては、3月の月足四本値が今後の大きな節目だ。今回も同様の数値を共有する。
●始値107.385円
●終値107.494円
●安値101.180円
●高値111.715円
5月第1週の相場分析と同様に、いずれの価格にも到達できていないのがドル円相場の現状だ。
つまり、依然としてドル円の長期的な環境では明確なトレンドは見えていない。
形だけを見れば、「ディセンディング・トライアングル」の形状も確認でき、直近ではドル円相場がこの形を否定できるかが焦点だ。
107円台後半を試せるなら、見通しは明るくなるだろう。
時間足を落とし、ドル円の週足を分析する。
前提として、現状の中期的な下降トレンドは効率が悪い事を念頭に置くべきである。
下降トレンドのパーフォーマンス低下には、明確にテクニカル上に理由が存在する。3月の2週・3週の陽線だ。
月足の水平線から、大きく買われた2本の陽線による「力強い買い支え」がドル円相場の下方向への動きを重くしている。
中期的な戦略においては、一時的な上昇転換も視野に入れた方が有利に立ち回れる可能性もあるだろう。
【ミクロ環境のドル円】平行チャネルを抜ける可能性
ドル円の日足チャートから、ミクロ環境のドル円を分析する。
先週の分析では、現状のドル円には角度による支配が規則性としてあるとした。日足→時間足と作用する平行チャネルが裏付けだ。
引き続き平行チャネルの中間線を意識する形で、ドル円はジリ下げ相場で推移している。
日足では、平行チャネルが機能する一方で時間足では「平行チャネルを上抜けする可能性」も分析できる。
4時間足チャートで見える下降ウェッジの形が理由だ。
今週では、コロナウィルスによる雇用統計の結果が注目された。予測値に対して失業者数が少なかった事がポジティブな影響をもたらした。
平行チャネルの上限を目指す展開が、短期的には予想できる。上限を抜けるなら、中期的な買いシナリオを数カ月ぶりに検討できるだろう。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る)
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