「言葉が出てこない」をなくす! 英語の反射神経を高める練習法

2020年5月5日 07:41

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 どんなにたくさんの単語を覚えて例文を暗記したところで、スムーズに英語で会話できるようにはならない。実際の英会話で全然言葉が出てこなくて困った経験のある人は少なくないだろう。相手の発言に即座に反応できるスキル、つまり、英語の反射神経を高めることが会話を成立させるうえで重要なのである。

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■スムーズな英会話ができない理由

 相手の言っていることはだいたいわかる、自分の言いたいことも時間をかければなんとか表現できるというレベルの人でも、いざ本番となると会話が弾まないことはよくあることだ。実際の会話では、相手が話し終わったら即返答しなければスムーズな会話にならない。

 相手の言うことを頭の中で日本語に翻訳し、それに対して自分の言いたいことを日本語で考えてから、さらにそれを英語に翻訳し、ようやく口に出すという作業をやっているようではとても間に合わないのだ。長くても3秒以内に応答できないと、妙な間が生まれて会話がギクシャクしてしまうだろう。

 言いたいことを英語で即座に言えるようにするには、英語の反射神経を高める練習をするしかない。オンライン英会話を利用すれば、実際に英語のスピーカー相手に話す練習ができるのでおすすめだが、現実にはまだそこまでのレベルに達していないという人も多いはずだ。

 初級レベルで受講すると、講師が一方的に話すばかりで自分はほとんど発言できずに終わるということは珍しくない。

■英語の反射神経を高めるには

 そんな人には、1人でも英語の反射神経を高められる練習法をおすすめする。具体的には、英語で質問をいくつも考え、それに対して即答していくというやり方だ。質問者と回答者を1人2役で演じるつもりで、質問して答えるということをなるべく早く繰り返す。

 とはいえ、すべて自分でやるのはハードルが高い練習法なのも事実だ。また、自分で選んだ質問に答えるだけでは、反射神経を鍛えるのに不十分と感じることもあるだろう。そんな人におすすめの書籍が、『英会話1000本ノック』(スティーブ・ソレイシィ著)である。

 音声付きの本書は、著者の繰り出す質問にシンプルな表現で次々と答えていくという内容だ。考えて答えをひねり出すのではなく、「こう聞かれた時はこう返すのが定番」というパターンを習得するためのもので、本書と付属のCDを使って何度も繰り返すうちに、日本語を介することなく瞬発的に英語で答える力が養える。

 なお、この『英会話1000本ノック』はシリーズ化されており、「ビジネス編」や「本番直前編」などの応用編もある。初めての人には、あえていちばん易しい「入門編」をおすすめしたい。収録の英文だけ見ると「簡単すぎるのではないか?」と思うかもしれないが、その簡単な英語を瞬間的に口から出せるようにすることが先決なのである。英語への反応速度を上げるのに格好の教材だ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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