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衆議院解散総選挙説?
4月初旬。私の住まいである所沢市も対象エリアとなる:埼玉8区選出の前文部科学大臣から、「活動報告書」の類がポストインされた。総選挙が近くなるとこの種のことはよく見受けられる。しかしなんでいまごろ・・・と思ったのが、本稿を書くキッカケだった。
いま最も口にしてはいけない「れば、たら」は何か。「新型コロナウイルス感染が収束したらでありすれば」であろう。
が「高校・大学の後輩」というだけで長らく私に政界に関するレクチャーを続けてくれている某全国紙の(現在、野党担当)記者から、こんな情報を耳にした。野党幹部議員が漏らした話だという。
「衆議院解散・総選挙は意外に早いかもしれない。6月までにコロナウイルス禍に収束の動きが見られれば、安倍首相は7月にも解散・総選挙に踏み切る可能性がある」
「夏場の総選挙は決してありえない話ではない。超長期政権の割には実績が少ない安倍政権にとって、コロナウイルス危機にここ2-3カ月間で“一定の収束方向”という流れが起きれば、それを成果としてアピールできるからだ」
安倍首相は3月の緊急事態宣言後の記者会見で解散について問われ、「いまはそういうことを一切頭の中におかず、この(感染症との)闘いに集中したい」とした。もっとも「首相の解散云々に関する言は、嘘もOK」とされるという・・・
件の記者に、「貴方はどう見ている」と問い返した。彼は「私見」と断った上でこう指摘した。
『来年9月末には自民党総裁の任期が満了となる。10月には衆議院議員の任期が満了となる。延期になったオリンピックが来夏から来秋に行われれば、短期間に五輪・総裁選・衆院選が続くことになる。
こうした事態になれば首相の解散時期の選択肢が減り、与党側からも「追い込まれ解散感」が強まり闘いづらくなるという声が強い。結果、議員数を大幅に減らせば首相は引責辞任を強いられることになりかねない。安倍さんとしても泥まみれは避けたいだろう。
噂される岸田(文雄、自民党政調会長)氏への禅譲で最後は〆たいはず。逆に野党側からすれば“コロナ収束=解散総選挙”では与党の支持率回復につながる可能性が高い。加えて消費税率引き下げの公約等も打ち出されれば我々は太刀打ちできないという姿勢が色濃い。
コロナウイルス禍に収束感が強まり、この間の一連の発言・施策で男ならぬ“女”をあげた小池東京都知事が改選期を迎える7月5日までに“与党推薦”のお墨付きを供与する代わりに、ダブル選挙をというのが与党の狙いだろう』。
さて、時間の経過は事をどう裁くのか。「れば、たら」でなくとにかくいま我々が望むのは、「収束」の方向であることは事実である。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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