「容量無制限」うたうMVNO型通信サービスでトラブル、「無制限」の提供は困難?

2020年4月28日 19:24

印刷

記事提供元:スラド

 「クラウドSIM」などと呼ばれる、仮想的にSIMカードを扱う技術を使ったサービスが登場しているそうだ。こうしたサービスの中には「容量無制限」などとうたうものもあるものの、そういったサービスで通信速度の提供やサービスの停止といったトラブルが発生しているという(ITmedia)。

 クラウドSIMは、MVNOとして通信サービスを提供する事業者が「クラウドSIMサーバー」と呼ばれるサーバーにSIMカードを設置し、顧客はそのサーバーからSIM情報のみをダウンロードして通信に使用するという技術。これを利用することで、顧客はSIMカードを差し替えることなしに複数の事業者のネットワークを利用できるようになるというメリットがある。

 一方で、クラウドSIMを使った「使い放題」サービスを提供していた「どんなときもWiFi」は4月3日より「サービスの安定供給」サービスの新規受付を中止。また、同じく「使い放題」としていた「限界突破Wi-Fi」では速度低下が発生し、4月1日以降は「1日5GBまで使い放題」に変更されることとなった。これらサービスでは、通信容量制限のあるSIMカードを仕入れてクラウドSIMサーバーに設置し、SIMカードの容量を使い切ったら別のSIMカードに切り替える、といった手法で「使い放題」を実現していたが、その後SIMカードの調達ができなくなったためにトラブルに発展したようだ。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | ビジネス | インターネット | 携帯通信

 関連ストーリー:
ドコモの5Gサービスは3月25日より開始、月額7,650円で当面データ量無制限 2020年03月18日
5Gで先行する韓国、すでに移動通信トラフィックのうち約21%が5Gによるものに 2020年02月13日
ソフトバンク回線を使用する容量無制限の「格安SIM」登場 2020年01月22日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事