中学英文法で英会話はできる! おすすめ英文法参考書【初級者編】

2020年4月22日 07:49

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 日常的に仕事で英語を使っているビジネスパーソンであっても、じつは英文法には自信がないという人もたくさんいるはずだ。

【こちらも】社会人の英語学習の強い味方! 「電子辞書」活用のススメ

 ビジネス英語ではいくら内容が素晴らしくても、文法がおかしいと、無教養だと思われる可能性すらある。

 細部まで完璧に英文法を学ぶ必要はないが、やはり最低でも「中学英文法」は押さえておきたいところだ。

 そこで今回は、初級者向け英文法参考書の選び方と、おすすめの参考書を紹介していく。

■初級者向け英文法参考者の選び方

【できるだけ薄い参考書を選ぶ】

 どうせ英文法を勉強するならできるだけ詳しい解説がある本をと考えがちだが、最初の数ページで嫌になるのが関の山であろう。

 これまで英文法を苦手にしてきた人は、とにかく "継続" することが最重要。

 薄い参考書を何度も繰り返しやる方が絶対に頭に残る。薄ければいつでも持ち歩き、通勤時間などにもサッと読めるわけで、薄い英文法書はまさに "一石三鳥" なのだ。

【イラストが豊富で読みやすい参考書を選ぶ】

 英文法が苦手な人は、仮定法や関係代名詞ではなく、じつは本当の入り口でつまずいている人が多い。つまり「文の構造」や「be動詞とは」「副詞と形容詞の違い」といったレベルがあやふやなのだ。

 イラストが豊富なわかりやすい参考書を選び、まずはしっかりと「理解」に努めよう。

【理解用と定着用の2冊用意】

 さきほど、最初にわかりやすい参考書でしっかりと理解することをすすめた。ただし、イラストが多くわかりやすい参考書は、網羅性に欠ける傾向がある。

 そこで、できれば「理解用の参考書」のあとに、もう1冊違う文法書にトライしたい。理解した内容を、今度は問題量が多い参考書で「定着」させるのだ。

■「理解用」「定着用」おすすめ英文法参考書

 理解用:「中学 英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」山田暢彦著

 やり直し英語系の類似参考書はたくさんあるが、イラストの豊富さと丁寧な解説がウリのこの参考書は、「わかりやすさNo.1」といっても過言ではないだろう。

 音声CDが付属し、筆者の解説動画を無料で視聴できるなど、まさに至れり尽くせりである。

・学研出版サイト:https://hon.gakken.jp/book/1130339300
・学研授業動画サイト:https://gakken-ep.jp/extra/hitotsu_mov/

 定着用:「マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)」Raymond Murphy著

 いわずとしれた世界的ベストセラー「English Grammar in Use」の初級者向け、かつ日本語バージョンである。

 1ユニットごとに解説・問題という構成になっているので、理解の怪しかった項目だけ、こちらで補強するという使い方もOKだ。

 日本人が書いた解説と違い、ネイティブの考え方がふんだんに盛り込まれているので、生きた英語を学びたい人には特におすすめしたい。

・ケンブリッジ大学出版局:https://cambridge-university-press.jp/material/murphy/

 ビジネスマンのやり直し英文法は、「わかりやすい参考書で内容をしっかりと理解してから、別の参考書でその理解を定着させる」ことがコツだ。

 ただし1回読んだだけでは理解はむずかしい。できるだけ薄い本をどこにでも持ち運び、何度も繰り返して英文法をマスターしてほしい。(記事:長谷川カオル・記事一覧を見る

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