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子どもについ言ってしまう小言 積極性を育む障害に
テレビを見て大きな声で笑っている子どもに「そろそろ宿題やったら?」と言いたくなったことはないだろうか。または、そう言われたことはないだろうか。子どもが将来困らないようにと先回りして何をすべきか、つい小言を言ってしまうこともあるかもしれない。しかし、それが日々繰り返されると子どもは心を閉ざし、外の世界への興味すら失ってしまうかもしれない。
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■楽しいことをしても笑わない子ども
すぐに小言を言うような親が近くにいると、子どもは息を潜めてテレビを見るようになる。面白い番組をみてうっかり笑ってしまったりすると、すぐに嫌味を言われてしまうからだ。これでは楽しいはずのテレビも楽しめるはずがない。
このようなことが色々な場面で繰り返されると、自分の素直な気持ちは抑え込まなければならないと子どもは感じてしまう。無意識に楽しいという感情を押さえ込んでしまい、何に対しても無関心になってしまうこともある。
■親を避けるようになると他人も避けるように
親の小言が増えてくると、顔を合わせると命令されると思い子どもは親を避けるようになる。帰宅後すぐに部屋にこもったり、夕食の時間になっても何度も呼ばれないと部屋から出てこなくなったりする。指示や確認の小言が減れば、子どもは積極的に親を受け入れるようになるだろう。
親と顔を合わせても嫌な思いをしなくなると、子どもは外の世界に対してもオープンになっていく。「人と接しても嫌な思いはしなくて大丈夫かもしれない」と素直に信じられるようになる。
■小言を言わなくなると親も楽になる
つい小言を言いたくなっても、意識してぐっと我慢してみよう。最初は違和感や不安を感じるかもしれない。そのせいで子どもは何か失敗をしてしまうかもしれない。それでも大抵の失敗は子ども自身でリカバリーすることができるため、信じて見守ることが大切だ。
すると親自身も「テレビは1日1時間だけ」など縛られていた規則から次第に解放されて、子どもといる時間が楽になっていくはずだ。そして、小言を言われなくなった子どもは、素直な心を次第に取り戻し、笑顔を見せるようになっていく。(記事:双風サキ・記事一覧を見る)
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