【特集】究極の安全資産の金価格関連株と買い溜め関連株に注目

2020年3月30日 09:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■定番の貴金属リサイクル株などが今年年初以来の再人気化も

特集 今回注目したのは、実物資産の裏付けのある究極の安全資産の金価格関連株と、「インフレはモノ」を前提とする買い溜め関連株である。とくに買い溜め関連株は、所管大臣や業界関係者が相次いで十分な商品の安定供給を明言しながらも、一部店舗でコメの陳列棚が空っぽになったと伝えられるなどパニック買いもみられており、ひょっとすればひょっとするかもしれない。

 金価格関連株では、今年3月25日に三城ホールディングス<7455>(東1)から注目すべに適時情報開示があった。金地金40キログラムを売却して1億8300万円の特別利益が発生したとするものである。不採算店舗の減損損失により純利益は連続赤字となっている同社業績への寄与度は限定的だが、それでも株価を上場来来安値から80円幅ほど押し上げた。ニューヨーク商品取引所の金先物価格も、今年2月につけた7年ぶりの高値1トロイオンス=1671ドルから一時、換金売りで1400ドル台まで急落したが、足元では1600ドル台までリバウンドしており、安全資産としてアピールしている。

 関連株は、定番の貴金属リサイクルの中外鉱業<1491>(東2)、アサカ理研<5724>(JQS)、アサヒホールディングス<5857>(東1)、松田産業<7456>(東1)、産金株の住友金属鉱山<5713>(東1)、DOWAホールディングス<5714>(東1)、貴金属買い取りのコメ兵<2780>(東2)、トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)、バリュエンスホールディングス<9270>(東マ)で、さらに不適切会計処理があった第一商品<8746>(JQS)を除く商品先物会社の岡藤ホールディングス<8705>(JQS)、フジトミ<8740>(JQS)、小林洋行<8742>(東1)、豊商事<8747>(JQS)などが、今年1月以来の再人気化が期待される。

■基礎食品の「コメ、味噌、醤油、麺類」に番外編で缶詰株も

 買い溜め関連株では、インドの経済対策にコメ、小麦の現物配布が含まれたことを参考としたい。基礎食品の「コメ、味噌、醤油、麺類」が中心となる。改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づき政府が緊急事態を宣言した場合、各都道府県知事は、外出自粛要請期間を21日程度とすることで合意した。しかし緊急事態になってそれで収束する保証はない。2003年にパンデミック(世界的な大流行)で感染者8096人、死者774人に及んだSARS(重症急性呼吸器症候群)でも、感染発生からWHOが収束を宣言するまで8カ月を要した。SARSを上回って深刻化している今回は、株価が、延期した東京オリンピック・パラリンピックが2021年夏に開催できるか試しているようにもみえる。

 コメ関連株では米穀卸の木徳神糧<2700>(JQS)、ヤマタネ<9305>(東1)、包装米飯のサトウ食品工業<2923>(東2)、コメ作りのKIMOTO<7908>(東1)、味噌関連ではマルサンアイ<2551>(名2)、旭松食品<2911>(東1)、醤油のキッコーマン<2801>(東1)、ソースのブルドックソース<2804>(東2)、ケチャップのカゴメ<2811>(東1)、麺類ではマルタイ<2919>(福)や足元でともに上場来高値更新の東洋水産<2875>(東1)、日清食品ホールディングス<2897>(東1)のほかパスタの日清製粉グループ本社<2002>(東1)、昭和産業<2004>(東1)が関連株となる。番外編では缶詰の極洋<1301>(東1)、日本水産<1332>(東1)、マルハニチロ<1333>(東1)、ホウスイ<1352>(東1)、アヲハタ<2830>(東2)、はごろもフーズ<2831>(東2)、日東ベスト<2877>(JQS)も注目しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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