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BMWの「シルキー4」を知らない? (1/2) なぜBMWは「シルキー6」なのか
BMW 2002TII (c) 123rf[写真拡大]
「BMWシルキー4のエンジン」と言ったら、『シルキー6は知っているが、シルキー4は知らない』とお叱りを受けた。「はて、困ったものだ」。確かに現在のネット上で調べてみると、「シルキー6」は語られているが「シルキー4」はそうではない。
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また、大半が「BMWは6気筒にこだわるメーカー」となっており、現在は「ダウンサイジングターボ」の時代のため、小型車では「標準が6気筒から4気筒」にサイズダウンしており、かつてBMWが4気筒の小型車から大型車を造るよう発展していった経過がまったく飛ばされて語られているのだ。そのため、BMWについて語られる世間の基準が「2周飛ばし」としか言えない状況だ。
現在、6気筒エンジンから4気筒にサイズダウンして横置き搭載車が多くなっているのは、小型車では6気筒が入らないといった問題がある。衝突安全の観点からも、縦置き6気筒の小型車では安全確保のスペースが取りにくい。そのため、最近では「4気筒横置きFF」が標準のように感じられているのであろう。
メーカーにとってもパッケージングが楽で、ミニバンやSUVなどでも、小型車では室内スペース確保で余裕が出る。こうした「小型車は4気筒の時代」に生きている若者にとって、「シルキー4」は遠い存在なのであろう。
■何故、BMWは「シルキー6(シルキーシックス)」なのか?
BMW各車に乗ってみると、エンジン振動が感じられずに吹き上がりがスムーズで、「まるで絹のよう」と感じる。そのエンジン製造技術の高さを表す誉め言葉として、「シルキー6(シルキーシックス)」が現在使われている。
「振動が少ないエンジン」は、部品精度や組み立て技術が高く、またエンジンマウント技術も大いに関係し、さらにはプラットフォーム・ボディ・座席・サスペンション・タイヤなどすべてが関わった高い精度を必要とするのだ。
しかし歴史を紐解いて見ると、BMWは1602から始まってしばらく4気筒エンジンであった。BMW・2002になって、その地位を確保したと言って良いのかもしれないが、「BMW・2002tii」については名車として記憶している。26歳で突然この世を去った歌手、尾崎豊の愛車の1台がこのクルマだった。
「シルキー4」の由来だが、半世紀以上前には「BMWエンジンは4気筒だが6気筒並みのスムーズさだ」として語られていたからだ。私が初めてBMWのクルマに触れた頃だ。「BMW・3.0CS」だったが、その頃「BMW2002ターボ」もすでに発表されており、しかし評判は「BMW・2002tii」の方が圧倒的に高く、セールスマンにも「BMW・2002tii」を強く薦められた。
ターボモデルは出力が高かったが、当時の技術では「ターボラグ」がきつかったのだ。そうしているうちに仕事でしばらくたってしまい、子供もできてから購入したのは結局BMW5シリーズだった。3.0CSに憧れていたのだが、それは後に6シリーズとして発表された。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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