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豪の公衆衛生局、新型コロナ感染者の移動経路確認で携帯追跡システム活用
オーストラリア・アデレードで2人の(新型)コロナウイルス感染者と接触した可能性のある人を割り出すため、南オーストラリア州公衆衛生局が警察の携帯電話基地局情報による追跡システムで感染者の移動経路を確認したそうだ(ABC Newsの記事、Softpediaの記事)。
2人は中国・武漢市からアデレードの親戚を訪ねてオーストラリアに滞在しており、1月22日にはアデレード郊外の住宅地ファールで開催された住宅オークションに参加したという。感染者がオークションに参加していたとの連絡を受け、不動産会社は念のため事務所の一つを一時閉鎖している。病院に隔離された2人の容態は安定しており、当局による行動範囲の調査にも協力的だが、外国からの旅行者であることから土地勘がなく、行った場所が確実に特定できるとは限らない。南オーストラリア州公衆衛生局では、韓国で今回の新型コロナウイルス対応のために携帯電話追跡システムを使用していることを知り、南オーストラリア州警察(SAPOL)に2人の携帯電話追跡を依頼することにしたそうだ。
携帯電話追跡システムは基地局が記録している接続状況を使用するもので、電話番号だけわかれば携帯電話側で位置情報サービスが有効になっていなくても利用できる。通常は犯罪捜査に用いられており、重大犯罪の疑いが強いか、生命に危険が及ぶ状況であることを示さなければ使用が認められないそうだ。SAPOLでは感染者が市内を歩き回ったことが公衆の安全を脅かす状況だと判断し、携帯電話追跡システムの目的に沿った使用方法だと考えているとのことだ。
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