化粧品メーカーの認知度、1位資生堂、2位花王、3位カネボウ マイボイスコム調査

2020年1月23日 14:09

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親近感がある化粧品関連企業は?(画像: マイボイスコムの発表資料より)

親近感がある化粧品関連企業は?(画像: マイボイスコムの発表資料より)[写真拡大]

 マイボイスコムが化粧品メーカーのブランドイメージに関するアンケート結果を発表し、多くの化粧品メーカーで認知度が下がっていることが分かった。

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■男性で化粧品を購入するのは4割弱

 21日、インターネット調査を提供するリサーチ会社マイボイスコムが、化粧品メーカーのブランドイメージに関するアンケート調査結果を発表した。これは10代から70代の男女1万202人を対象に集計・分析したもので、2016年12月についで4回目。

 1カ月あたりの化粧品の購入金額を尋ねたところ、1,000円未満が24.7%、1,000円以上3,000円未満が19.3%、3,000円以上5,000円未満が9.8%、5,000円以上1万円未満が5.9%、1万円以上2万円未満が2.3%、2万円以上が0.8%となった。また「購入しない」は37.2%。男女別でみると女性は9割以上で化粧品を購入する一方、男性で化粧品を購入するのは4割弱だった。

■化粧品メーカーの認知度が低下

 知っている化粧品メーカーを尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのは資生堂で80.3%。以下、花王(76.8%)、カネボウ化粧品(76.7%)、コーセー(73.9%)、DHC(68.9%)、ポーラ(64.2%)、ファンケル(60.8%)、再春館製薬所(60.3%)、ドクターシーラボ(56.0%)、マンダム(55.4%)、P&G(53.6%)、ちふれ化粧品(53.5%)、ノエビア(52.3%)などとなっている。

 2010年の第1回調査と比較すると、ほとんどのメーカーで知っていると答えた人の割合が減少している。例えば資生堂は第1回は88.9%のため8.6ポイント減少、花王も6.7ポイント、カネボウ化粧品も9.7ポイント減少した。

 また第1回と今回とを比較して、10ポイント以上減少したメーカーには、ポーラ(第1回:75.2→今回:64.2、以下同じ)、再春館製薬(72.4→60.3)、マンダム(70.1→55.4)、ノエビア(71.0→52.3)、エイボン(55.1→34.8)などがある。

■資生堂や花王が多くのアンケートで上位に

 品質・技術が優れていると思う化粧品関連企業を尋ねたところ、最も多かったのは資生堂で37.1%。以下、花王(22.5%)、カネボウ化粧品(15.2%)、コーセー(13.9%)、再春館製薬所(12.0%)、DHC(10.6%)などとなっている。

 また信頼性・安心感がある、企画力・開発力がある化粧品関連企業などでも、資生堂や花王、カネボウ化粧品などが上位を占めている。その一方で独自性がある化粧品関連企業を尋ねたところ、再春館製薬所が19.6%と最も多く、資生堂、DHC、ファンケル、ちふれ化粧品が10%台になっている。

■肌に合わせた商品を希望

 発表では化粧品メーカーに期待することを掲載している。「男性でも気軽に使える化粧品」「ワクワクするもの」「ケースが不要などでも使えるような商品」「いろんな種類の少量のおためしがあれば」など様々な意見がある。

 中でも特に目に付くのは「肌の弱い人でも安心して使える商品」「使う人の肌に合う化粧品」「敏感肌用のスキンケア」「ニキビ肌にもやさしい商品」のように、肌に合わせた商品を望む声だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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