意味を理解できるリスニング力を獲得するための学習法

2020年1月6日 18:39

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 英語のリスニングが苦手だという人は少なくない。英語をシャワーのように浴びれば聴き取れるようになるとはよく言うが、英語の音声に慣れることはできても、そこから意味を理解できるようなリスニング力を獲得するまでには、単に多聴を続ければよいというものではない。そこで意味を理解できるリスニング力を身に付けるためには、どのような学習法が有効か紹介したい。

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■意味を理解できるリスニング力とは

 リスニング力を高めるには、確かに英語を大量に聴くことが大切だ。しかしそれだけでは不十分で、実際に英語を自分の口に出す練習も意味の理解には欠かせない。

 意味を理解できるリスニング力とは、英語が話される順に構文を捉え、論理的に内容を把握できる力のことだ。たとえばTOEFLなどの試験でも、単語単位で聴き取ることができたとしても、話の内容を論理に従って理解できていなければ高得点を取得することは難しいだろう。

 ふだんから自分の口を使って英語を発する練習を続けていると、リスニングにおいても同じような構造で英語が組み立てられていることに気づけるようになる。そうなれば、いつも口に出している英語と同じような文章を聴いている感覚になるため、長い文章でもリッラクスして聴けるようになるだろう。

■シャドーイングと暗唱で聴いて理解できる英語を増やす

 具体的にはシャドーイングと暗唱がカギになる。スクリプトのある英語音声を用意し、まずはスクリプトを見ながらシャドーイングを繰り返して正しい英語の発音とリズムをつかむ。

 慣れてくれば、スクリプトなしでもスムーズにシャドーイングできるようになるだろう。そこで止めるのではなく、スクリプトを暗唱してしまうまで何度も繰り返すことが大切だ。

 しかし単なる丸暗記ではなく、英語の文法や構造を理解できるようになることが肝心なので、暗唱を行う際は制限時間を設定してセンテンスごとに仕上げていく感覚でチャレンジしたい。

 このステップを繰り返すうちに、スクリプト全体をモデル通りに暗唱できるようになるだろう。できれば自分の話す英語を録音して、逐一上達具合を確認しておきたい。この方法を継続していくうちに、聴いて理解できる英語が格段に増えていくことを実感できるはずだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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