【日産、#助手席孝行の合言葉 「みぎあしは」】「高齢者実車試験」2022年導入?(1/2)

2019年12月21日 16:46

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(画像: 日産自動車の発表資料より)

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 高齢者の事故が増え、免許返納を真剣に考えなければならない事態となっている。国も、一定の違反や事故歴のある人を対象に免許更新時の「実車試験」を導入する方針を決めるなど、動き出している。そこで日産自動車は、子供や孫などが親の運転をチェックする指針を分かりやすく示した「#助手席孝行」の配布を始めている。交通事故をゼロにする努力の一環であるが、こうした自動車を造る側の意識向上は、社会として歓迎すべきことだ。

【こちらも】日産「#助手席孝行」 高齢者(親)の運転を見守る「親孝行5つのポイント」

 他人の運転をチェックすると言っても、観察者の「主観」になってしまい、特に親子の関係では喧嘩になってしまうことが多いのであろう。そうした時に、日産自動車から配布されているチェックシート「#助手席孝行」に従ってチェックしてみることを勧めると、感情的な問題も少なくなるであろう。

 高齢者である私も先日「高齢者講習」を受けてきたが、その際に意識して「いつもの運転」を心がけていると、教官のほうが「いらいら」としていた。高齢者でもボケが来ていない皆さんはかなり運転が上手で、講習会のため緊張しているから実に模範的な運転となっていた。その中で、私一人が「普段通り」の運転を心がけると「問題の多い運転」となっていたわけだが、皆さん教官に聞こえないように、小声で「いつもはあなたのようにやっている」と話していた。

 私は50年以上運転しているが、他車から追突された以外に自分が原因の事故はなく、車庫入れなどでも自分で「擦った」こともない。結果として「超模範的経歴」なのだが、200km/h以上で巡行したり、ワインディングを全速力で走ったり、パワースライドなどドリフト走行をしたり、ラリーやパイロンレースなどにも参加していて、かなり「走り屋」だったと言える。なので、今まで事故をしていないのはかなり「運が良い」結果と見ることが出来るため、免許返納を今考えている。それは「視力」の衰えが激しいからだ。現在、アドバイザーが欲しいところでもある。

 そんな時期であるため、今回の【「#助手席孝行」、合言葉 「みぎあしは」】は、大変良い指針を示していると言える。少々追加してほしいのは「動体視力」についての項目だ。皆さんにも参考にしてほしい内容なので、以下に記しておきたい。

■「高齢者」にレガシーを・・・「幼児語はやめろ!」

 ただし、この内容の作り方には「高齢者」を子供のようにあつかう姿勢がみられるが、これはやめるべきだ。高齢者であってもこれまで社会で活躍してきた人々が対象なので、その人格やプライドを傷つけてむしろ抵抗感を生んでしまう恐れがある。理路整然とした説得をすべきだ。「ボケが来ていない時に、自覚しておいてもらう」では、あまりにも子供じみた表現になっている。この問題は、この試みだけでなく介護の現場など「高齢者対策」全体に言えることだ。

●日産自動車「#助手席孝行」 

https://www.nissan.co.jp/SP/JOSHUSEKI/
【#助手席孝行の合言葉 「みぎあしは」】
・「み」:ミラーちゃんと見てる?
 走行中や交差点の進入時に、バックミラーやサイドミラーでしっかり確認できているか?

・「ぎ」:ギアチェンジ迷ってない?
 発進時のギア操作に間違いや迷いがなく、PからD/Rへの切り替えはスムーズか?

・「あ」:アクセルとブレーキ急じゃない?
 アクセルペダルとブレーキペダルの、足の移動はスムーズか? 急発進や急ブレーキになっていないか?

・「し」:シャカンキョリ保ててる?
 法定速度を守って、走っているか? 前方のクルマに近寄り過ぎずに、正しい車間距離を保てているか?

・「は」:ハンドル遅れてない?
 交差点やカーブ時に、ハンドルを切るのが遅れて、急ハンドルになっていないか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

続きは: 【日産、#助手席孝行の合言葉 「みぎあしは」】高齢者実車試験・サポカー限定免許 (2/2)

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