ビジネスパーソンが狙うならTOEICと英検どちら? TOEICが断然お得な理由とは

2019年12月20日 14:53

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 グローバル化が進み、ビジネスパーソンには英語が不可欠といわれて久しい。とはいえ、日常的に英語を使う部署にでもいない限り、英語力が評価される機会はそう多くないはずだ。

 そこで、「英語の資格」にチャレンジするのはどうだろうか。資格があれば、普段英語を使う機会がない人でも、「英語ができる人」と評価してもらいやすくなる。

 日本で最も有名な英語の資格といえば、TOEICと英検だが、ビジネスパーソンならば断然TOEICをおすすめしたい。どうして英検ではなくTOEICなのか、その理由と、TOEICと英検の違いについてわかりやすく説明していこう。

■最初にTOEICを受けるべき2つの理由

 ビジネスパーソンが、最初にTOEICを受けるべき理由は大きく2つ。

1. 昇進や転職の必須条件になっている会社が多いから
2. 英検よりも簡単だから

 2018年度に社内評価の一環としてTOEICを導入した企業をみると、「旭化成」「花王」など、名だたる企業が目白押しだ。なかには「日本マクドナルド」のように、転職の要件として800点以上のハイスコアを求める企業もある。

 企業に属しているならば、なにをおいてもTOEICのスコアアップを目指すのが、賢い選択といえるだろう。

 合わせて、英検より試験内容が比較的簡単なのも見逃せないポイントだ。英検は日本人の苦手とする「スピーキング」が追加されるため、難易度が飛躍的に高くなる。

 その点TOEICは、基本的な単語と文法を押さえたのちに過去問をこなしていけば、600~800点は十分狙えるはずだ。難易度と比較してリターンが大きい、非常にお得な資格がこのTOEICなのである。

■TOEICと英検はなにが違うのか?

 TOEICと英検の一番大きな違いは、出題範囲だ。TOEICはリスニングとリーディングのみ出題されるが、英検は「聴く・読む・書く・話す」の4技能をまんべんなく評価される。

 また合否で判定する英検よりも、スコア方式のTOEICは上達具合がわかりやすい。各回のスコアを比較すれば、どのくらいレベルアップしたのかは一目瞭然だ。

■英検を受けるメリットは

 では、ビジネスパーソンが英検を受けるメリットはまったくないのかといえば、決してそんなことはない。スピーキングがないTOEICで高得点を取っても、ビジネスの現場では役に立たないという声は少なくないのだ。

 またTOEICの公式スコアは、2年で失効してしまうという問題もある。それに対して英検は、一度合格すれば永久に有効だ。

 このようにTOEICは、決して万能な資格ではない。しかし、昇進や転職を考慮するならば、やはりTOEICを最優先にすべきだ。

 TOEICで目標スコアを取得してから、実際のビジネス現場で使える会話力をつけるために英検を第2の目標にする。それがビジネスパーソンにとって、一番効率的な資格の活かし方ではないだろうか。(記事:長谷川カオル・記事一覧を見る

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