500TBのDropboxアカウントにデータベースファイルを入れて運用という話

2019年12月17日 09:00

印刷

記事提供元:スラド

 ある企業が別の企業を買収し、その開発部門を統合しようとしたところ、その開発部門が「奇妙」だったことに気付いた、という話がRedditで紹介されている@needle氏のTweet)。

 たとえば、その開発部門は必要なマシンとして4TBのストレージを搭載したノートPC40台を要求したという。また、基本的なメンテナンス作業ですら、2、3日必要というスケジュールを出してくるそうだ。さらにネットワークモニタリングでは、この部門で定期的に数GBのデータトラフィックが発生していることが明らかになっていたという。

 マネージャがこのことについて開発部門のスタッフに質問し、ストレージやサーバーに問題があるのであればAmazon(のクラウド)でサーバーやストレージを追加導入することは可能だと説明したところ、開発部門のスタッフは「必要なのはDropboxのサポートだ」と答えたという。実はこの開発部門では、データベース全体をDropboxのストレージ内に保存していたという。

 このチームが開発していたアプリケーションはクラウドサービスのHeroku上で動作しており、インスタンスの起動毎にDropboxからデータベースファイルをダウンロードするという仕様になっていたそうだ(Herokuのインスタンスでは再起動時にローカルストレージがすべて削除されるためだと思われる)。確認したところ、このために使われていたDropboxアカウントでは497TBもの容量が使われていたという。さらに、開発部門のスタッフらは開発用マシンでもこのデータベースファイルを同期させており、Dropboxでバージョン管理も行っているような状況だったそうだ。

 なお、Dropboxの利用料金は「数千」(単位は不明)だったという。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | クラウド | プログラミング | 変なモノ | IT

 関連ストーリー:
Microsoft、巨大なGitリポジトリを扱うための仮想ファイルシステム「GVFS」を発表 2017年02月07日
GitHub、「Git Large File Storage」を発表 2015年04月09日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事