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米連邦最高裁、Java APIの著作権侵害をめぐるGoogleの上告を受理
headless曰く、
米連邦最高裁判所は15日、Java APIの著作権侵害をめぐるGoogleとOracleの裁判でGoogleの上告を受理した(裁判所文書PDF、The Verge、Ars Technica、The Register)。
この裁判は2010年にOracleがGoogleにJavaの知的財産を侵害されたとして訴えていたものだ。このうち、特許侵害については早々に決着が付き、Java APIが著作権保護の対象になるという判決が確定しており、現在はGoogleによるJava APIの使用がフェアユースに当たるかどうかが争点となっている。ただし、GoogleはJava APIが著作権保護の対象にならないとの主張も続けている。
これまでの裁判の流れを以下にまとめておく。
2010年8月: Javaの特許および著作権を侵害されたと主張するOracleがGoogleを提訴
2012年5月:カリフォルニア北部地区連邦地裁、陪審は著作権侵害あり、特許侵害なしと評決。判事はJava APIのGoogleがコピーした部分は著作権で保護されないと判断
2014年5月:連邦巡回区第9控訴裁判所、Java APIのGoogleがコピーした部分は著作権で保護されると判断。フェアユースに当たるかどうか判断するよう連邦地裁に命ずる
2015年6月:連邦最高裁、Googleの上告を棄却
2016年5月:連邦地裁、GoogleによるJava APIの使用はフェアユースに当たると判断
2018年3月:連邦控訴裁判所、GoogleによるJava APIはフェアユースに当たらないと判断
2018年8月:連邦裁判所、全法廷での再審理を求めるGoogleの請求を却下
2019年1月: Googleが再び連邦最高裁に上告
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