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副業時代の歩き方 (2) 消耗しないための時間管理術
”時は金なり”とは、まさに副業者にとっての言葉のようだ。副業している多くの人にとって、時間をどう使うかは最も大きなテーマだろう。
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フルタイムの仕事に加えて副業すれば、当然消耗する可能性も高い。これでは、副業を続けていくのは困難だ。限られた時間を効率的に使い、副業収入を最大化する時間術について考えてみたい。
■その副業は”機会費用”にかなっているか?
稼げる副業を見つけようとする時、多くの人は”いくら稼げるか”を重視するだろう。しかし、”いくら稼げなかったか”について考えることはあまりないかもしれない。
経済学用語の一つに、「機会費用」という概念がある。経済学に少しでも触れたことのある人なら知っている用語だが、日常でそれを意識することは多くない。
機会費用とは、コストについての概念だ。我々がある選択をする時、同時に他の選択肢を選ぶ機会を失っている。経済学では、このように”機会”そのものをコストと捉えている。
副業を選ぶ前に、ぜひ一度この機会費用とコストについて考えていただきたい。ある副業に飛びついた時、同時に他の副業を選ぶ機会を失っているのだ。その副業は、他の副業に比べ本当に適切な選択なのだろうか。
機会費用は、必ずしも数値化できるわけではない。しかし、可能性もコストになり得る。成功者が意識している機会費用という概念は、副業においてもきっと役立つはずだ。
■アウトソーシングで限られた時間を有効活用する
日中、フルタイムの仕事をしている場合、一日に副業に割ける時間はどのくらいだろうか。仮に7時に帰宅できたとしても、多くて2~3時間が限界だ。
この2~3時間を使って時給制の副業をしたとして、いったいどれだけ収入が得られるのだろうか。もし、副業の目的が旅行資金のような少額の副収入であるなら、時給制の仕事は最適だろう。得られる収入が、確実に把握できるからだ。
しかし、長期的視野で副業収入を得ようと考えているのなら、これは賢明な選択とは言えない。本来フルタイムの仕事の回復に充てるはずの時間を、副業で換金しようとしているからだ。
時給制の副業を選ぶ一方で、友人・恋人・家族とリラックスして過ごす時間を失っている。これがまさに機会費用だ。だからこそ、副業の選択が機会費用にかなっているのかは重要な要素である。
長期的な副業収入を目指す場合、フルタイムの仕事をしている間も収入を生むような副業を選ぶべきだ。そして、帰宅してからの短い時間で副業を管理していく。このようにすれば、充実したプライベートと副業ビジネスを両立させることができるだろう。
それには、アウトソーシングを有効活用したい。副業を手助けするようなサービスを、積極的に活用するのだ。もちろん、コストもかかるので収入は一部減るだろう。しかし、単純な機会費用といったいどちらがコストが大きいだろうか。(記事:西島武・記事一覧を見る)
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