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EU域の若者、海賊版利用率が減少
EU知的財産庁(EUIPO)がEU加盟各国の若者(15歳~24歳)を対象に行った知的財産利用に関する実態調査報告書「2019 Intellectual Property and Youth Scoreboard」によると、過去12か月間デジタルコンテンツへのアクセスに違法なソースを利用しなかったという回答が前回2016年の調査から11ポイント増加して51%になったそうだ(TorrentFreakの記事、 報告書: PDF)。
一方、違法なソースを利用したことがあるという回答は33%(5ポイント減)。このうち、意図的に違法なソースを利用したのは21%(4ポイント減)、意図せずに違法なソースを利用したのは12%(1ポイント減)となっている。残りの16%は違法なソースかどうかわからないというもので、こちらは6ポイント減少している。ただし、違法なソースだけを利用しているという回答者は少なく、80%は合法的なソースを利用していると回答したとのこと。
オンラインでのデジタルコンテンツ利用率は音楽(97%)が最も高く、映画・連続ドラマ(94%)、ゲーム(92%)の順となっているが、意図的に違法なソースを利用したという回答の割合は映画(79%)が最も高く、音楽(39%)、ゲーム(27%)の順となる。前回調査比では音楽の違法ソース利用が17ポイント減と大きく減少した一方、映画・連続ドラマは6ポイント減にとどまる。
意図的に違法なソースを利用する理由では、無料または価格が安い(56%)が最も多く、求めているコンテンツが違法ソースにしかない(30%)が続く。ただし、前者は前回調査から11ポイント減少しており、そのほかの理由も軒並み減少する中で後者のみ1ポイント増加している。
逆に違法なソースを利用しない理由として安全性の問題を挙げる回答者が多いのは前回調査と同様だが、今回の調査では海賊版を使用するのはカッコ悪い、アーティストに損害を与える、といったモラル的な価値観を理由に挙げる回答が増加しているとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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