チームTOYOTA、WRC最終戦を待たずにタナック選手がドライバーズ・タイトル獲得

2019年11月3日 21:14

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記事提供元:エコノミックニュース

2019年WRC第13戦ラリー・スペインで、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組がシーズン最終戦を待たずに、ドライバーズ・タイトルを獲得した

2019年WRC第13戦ラリー・スペインで、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組がシーズン最終戦を待たずに、ドライバーズ・タイトルを獲得した[写真拡大]

 10月27日、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamが快挙を成し遂げた。2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・スペインで、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位でフィニッシュ。シーズン最終戦ラリー・オーストラリアを待たずに、ドライバーズおよびコ・ドライバーズ・タイトルを獲得した。

 また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は総合5位で完走し、チームに貴重なマニュファクチャラーポイントをもたらした。

 チームTOYOTAがWRCでドライバーズ・タイトルを獲得するのは、1994年のディディエ・オリオール(セリカ・ターボ4WD ST185)以来25年ぶりだ。次期ヤリス(日本名ヴィッツ)は、日本国内でもグローバルな名称「ヤリス」を名乗ると発表された直後、記念すべきタイトル奪取となった。

 チームはマニュファクチャラーズタイトル防衛の望みも、最終戦ラリー・オーストラリアに繋いた。WRC次戦は、11月14日から17日にかけて、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に開催される、シーズン最終戦となる。マニュファクチャラーポイントを賭けたチームの激走に期待したい。

ラリー・スペインの結果

1位:ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー:ヒュンダイ i20クーペ WRC

2位:オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ:トヨタ ヤリス WRC

3位:ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ:ヒュンダイ i20 クーペ WRC

4位:セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ:ヒュンダイ i20 クーペ WRC

5位:ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ:トヨタ ヤリス WRC

6位:エルフィン・エバンス/スコット・マーティン:フォード フィエスタ WRC

 最終戦オーストラリアのステージは、狭くツイスティな森林地帯の道と、高速で流れるような田舎道が混ざるバリエーション豊かなグラベルロードが特徴。ドライコンディションとなった場合、路面は滑りやすいルーズグラベルに覆われ早い出走順のドライバーが不利だ。また、木々に囲まれた森林ステージではクルマが巻き上げるダストがなかなか収まらないことも多く、特に太陽が低い位置にある時間帯は斜光がダストで乱反射し、十分な視界が得られない状態となるなどクリアする課題も多いとされる。チームTOYOTAに期待したい。(編集担当:吉田恒)

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