関連記事
スマートフォンでの文字入力とPCでの文字入力、どっちが速い?
フィンランド・アールト大学の研究者を中心とした研究の成果によると、スマートフォンのタッチスクリーンからの英文入力速度がPCの物理キーボードによる英文入力速度に近づいているそうだ(アールト大学のニュース記事、 論文アブストラクト、 The Guardianの記事[1]、 [2])。
調査はWebベースの入力テストツール(Typing Test)を用い、37,370名のボランティアが参加して行われた。スマートフォンを使用した入力速度が最も速かったのは両手の親指を使用する場合の平均38単語/分(WPM)で、PCでの入力と比べて25%遅いだけだったという。全体の平均でも36.2WPM、最も速かった人の入力速度は85WPMに達したそうだ。年齢層別では10~19歳(39.6WPM)が最も速く、50~59歳(26.3WPM)が最も遅い。入力支援技術ではオートコレクトを使用した場合が速く、予測入力やジェスチャー入力(Swype入力、グライド入力など)は遅くなっている。研究グループでは今回の研究のデータセットやコードも公開しており、テキスト入力方法の改善につながることを期待しているようだ。
なお、Typing Testは現在も公開されており、データ収集に合意すれば誰でも試すことができる。自分で試してみたところ、スマートフォン(ジェスチャー入力)では20WPM、PCでは45WPMだった。よく使われる単語は高速に入力できるジェスチャー入力だが、入らない単語は何度やり直しても入らず、結局1文字ずつ入力するしかないこともある。親指2本も試してみたが、慣れているジェスチャー入力よりも速くなることはなかった。個人的には手本を見ながら入力するのがあまり得意ではないため、速度としてはこんなものだろう。スラドの皆さんはいかがだろうか。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 入力デバイス | サイエンス | スラドに聞け!
関連ストーリー:
脳波を使ったタイピング、スマートフォンでの平均的な入力速度を上回る 2019年09月09日
スマホの入力ミス増加で精神疾患の前兆を予測 2018年10月19日
英文でピリオドの後にスペースを2つ続けると読みやすくなる? 2018年05月11日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード