iPhone 11 Pro Maxのバッテリー持続時間の伸び、ほとんどは容量増加によるものか

2019年9月24日 09:24

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記事提供元:スラド

 Appleは効率を重視したA13 BionicチップによりiPhone 11 Pro/Pro Maxのバッテリー持続時間が大幅に伸びたと説明しているが、バッテリー容量の増加も大きいようだ(iFixitの分解リポート)。

iPhone 11 Pro/Pro Maxの本体厚さはiPhone XS/XS Maxよりも0.4mm厚い8.1mmとなっており、バッテリー容量を増加させるために厚みが増加した可能性も指摘されていた。20日に発売されたiPhone 11 Pro Maxを早速分解したiFixitによると、バッテリー容量は15.04Wh(3,969mAh、3.79V)iPhone XS Maxの12.08Wh(3,179mAh、3.80V)と比べて2.96Wh増加しているそうだ。

また、iPhone XS MaxではiPhone Xと同様に2つのバッテリーセルをL字型に組み合わせた構造になっていたのに対し、iPhone 11 Pro MaxのバッテリーはiPhone XSと同様のL字型1セルバッテリーに変更されている。物理的な大きさをiPhone XS Maxと比較すると、厚さは0.7mm、容積は4.2cm3、重さは13g増しているという。

iPhone 11 Pro Maxのバッテリー駆動時間はiPhone XS Maxよりも最大5時間長いと説明されており、ビデオ再生時間はiPhone XS Maxよりも5時間長い20時間(ただし、オーディオ再生時間は15時間長い80時間)となっている。バッテリー容量が約25%増えていることから、使用時間の増加分のほとんどがバッテリー容量の増加による可能性もある。ちなみに、iPhone 11は本体サイズ・重量ともにiPhone XRとまったく同じだが、バッテリー駆動時間はiPhone XRより最大1時間長くなっているとのこと。なお、iPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxの技術仕様に連続通話時間やインターネット利用時間は記載されていない。

iFixitによるiPhone 11 Pro Maxの修理しやすさスコアはiPhone XS Maxと同点の10点満点中6点。高評価・低評価ポイントもほとんどはiPhone XS Maxと同じだが、バッテリー交換手順が単純化されており、多くのコンポーネントが独立してアクセス可能になっている点が新たな高評価ポイントとなっている。

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