Mozilla、Firefox Test Pilot再開 第1弾はFirefox Private Networkを米国限定でテスト

2019年9月14日 11:56

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記事提供元:スラド

 headless曰く、

 Mozillaは10日、1月に終了していたFirefoxの新機能を拡張機能としてテストする「Test Pilot」プログラムの再開を発表した(The Mozilla BlogVentureBeatNeowinThe Next Web)。

 Test Pilotは2009年に開始されていったん終了し、2016年に再開されて今年1月まで続いていた。そのため、今回は3回目のTest Pilot開始となる。

 Test Pilot再開第一弾は「Firefox Private Network」で、Firefoxアカウントを持つ米国のデスクトップ版Firefoxユーザー限定で提供される。これは以前話題になったVPN機能で、通信を暗号化して公衆Wi-Fi利用時の個人情報保護とIPアドレスを隠して広告ネットワークから追跡されにくくする、というのが主眼となっている。また、ツールバーの拡張機能アイコンから簡単にオン/オフできるとのこと。

 米国からアクセスしなければ拡張機能を入手することもできないが、「Test Pilot」拡張機能をFirefoxに追加して新機能を有効化していたこれまでのTest Pilotとは異なり、「Firefox Private Network」拡張機能を直接追加する形のようだ。また、本格提供に向けたベータテストとなっている点でも、実験的機能をテストしていたこれまでのTest Pilotとは異なる。Mozillaでは他にもいくつかのテストを計画しているとのこと。

 Mozillaは6月、新たな収入源としてサブスクリプション型プレミアムサービスの導入計画を明らかにしており、7月にはサインアップページも発見されている。サインアップページにはFirefox Private Networkのものもあり、3種の月額料金が設定されていた。Firefox Private Networkはベータテスト中無料で利用できると説明されているが、テスト終了後は全面的に有料化されるのか、6月に例として挙げられていたとおり基本無料でプレミアムユーザーにより広いバンド幅を提供するのか、といった点には触れられていない。

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