おすすめできない副業 (11) 「Uber Eatsなどの運送業」

2019年9月9日 07:25

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 副業初心者向けに、これから始めるのにはおすすめしない副業を紹介する本コラム。今回は、成果報告ブログなども多く存在するUber Eats(ウーバーイーツ)などの運送業を副業にするケースを紹介したい。

【こちらも】おすすめできない副業 (10) 「個人間カーシェア」

■どのような副業形態になるのか?

 ウーバーイーツの場合であれば、登録説明会への参加と運搬に使う自転車・バイクや、バッグなどを準備するだけで良い。そのうえで自分が稼働できるタイミングでアプリを起動させると、受注があり次第運搬をスタートすることになる。

 商品を届けた回数や運搬を行った距離ごとに報酬が確定する。その他にもランチやディナータイム、雨の日などの需要が高まるタイミング・担い手が減るタイミングに応じて、報酬量のアップするイベントもあるようだ。

 軽貨物の運送業となると、原則運送業を行っている会社との業務委託契約となる。働く日数や時間などを予め指定しておき、その時間に限って業務を行うというケースが多い。報酬自体は時間給や成果報酬型など様々あるため、自分に合ったものを選択して、登録するのがベストとなるだろう。

■なぜ運搬系の副業はおすすめできないのか?

 注目度の高い副業ではあるが、基本的に運搬系の副業はおすすめできない。その理由は、トラブル時の補償が不十分なことが多いからだ。モノを運ぶ際に事故は付き物である。その事故に対する補償が入っていない契約がほとんどのため、基本的に自己責任での対応となる。つまり、比較的高額な報酬となりやすいのは、そうしたトラブルの補償に関わる料金も含めた金額だからだ。

 また、副業としてスキルや経験が身につくわけではない、作業系の副業となるからである。原則体力仕事になるため、長続きするものともいえない。そのため、どこかでやめるタイミングが出てくるだろう。そのときに次の副業や本業に活かせるポイントなどは少なく、時間の切り売りをしていただけになってしまう。

 将来的なことを考えると、運送業は目先のお小遣い稼ぎをする程度であれば行う価値のある副業といえるだろう。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る

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