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Google Chrome、FTPサポートを削除する計画
headless曰く、
Google ChromeでFTPサポートを削除する計画が進められている(Chrome Platform Status、Googleドキュメント— Intent to Deprecate: FTP Support、gHacks、Bleeping Computer)。
Google Chromeの現在のFTP実装では暗号化された接続(FTPS)もプロキシもサポートしていないが、FTPの使用率が低いこともあって機能向上のための投資は不可能だという。影響を受けるすべてのプラットフォームでより高機能なFTPクライアントが利用可能なことも理由に挙げられている。
GoogleはChrome 59でHTTP/HTTPSページでのFTPサブリソース読み込みを廃止するなど、ChromeのFTPサポート機能を徐々に削減している。Chrome 72以降ではFTPサイトでのリソースレンダリングが廃止されており、ディレクトリリスト表示とダウンロードのみが可能となっている。
今後の計画としては、2019年第4四半期にChrome 78でFTPサポートをコントロールするフラグとエンタープライズ向けのポリシーを追加し、プリリリースチャンネルではFTPサポートを無効化する。2020年第1四半期のChrome 80では安定版で順次FTPサポートを無効化していき、第2四半期のChrome 82でFTP関連のコードとリソースをすべて削除するとのこと。
FTPサポート無効化後、Google Chromeは「ftp://」URLを解決できなくなり、既定のハンドラーでURLを開こうとする。Google Chromeが既定のハンドラーに指定されている場合の対応は今後検討するという。プロキシ自動設定(PAC)スクリプトをFTPでダウンロードすることは不可能となるため、ユーザーは別の手段に移行する必要がある。
なお、Chrome Canaryは既にバージョン78だが、現在のところFTP関連のフラグは追加されていないようだ。
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