SBドライブ、対馬市の公道で自律走行バスの実証実験 港区に続き

2019年8月1日 06:11

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自動運転バスNAVYA ARMA(SBドライブ発表資料より)

自動運転バスNAVYA ARMA(SBドライブ発表資料より)[写真拡大]

 SBドライブは、8月3、4日に開催される「対馬厳原港まつり」に合わせて、対馬市でハンドルがない自律走行バス「NAVYA ARMA(ナビヤアルマ)」の実証実験を公道で行う。

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 実証実験は、明治大学と共同で実施され、まつりへの来場者などを、厳原地方合同庁舎とまつり会場の間の700メートルを無料で送迎する。

 NAVYA ARMAは、自動運転車として設計された仏・Navya社製電動小型バスで、11人が乗車できる。SBドライブでは、同車を改造して、6月に公道走行を可能とするナンバープレートを取得していた。合わせて、同社ではバスの運行に必要な免許や運行管理者の資格などを取得するなどして、自動運転バスの運行準備を進めてきた。

 その結果、7月3から5日に公道での自動運転車両の運行を東京都港区のイタリア街で実施。この実証実験は、公道で自動運転車両が一般車両と一緒に走る国内初の試みとなった。

 NAVYA ARMAの自動運転では、GPSで車の走行位置を把握するとともに、3D LiDARレーザースキャナーなどで障害物検知を行うことで、設定されたルートを安全に低速自動運転できる。車両の走行状態は、SBドライブの自動運転バス運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」にて、遠隔監視や運転手への車両運転指示を実施して安全性を高めている。

 また実証実験では、安全性確保のため訓練を受けた運転手と保安要員が同乗し、不測の事態に備える。緊急時には運転手が手動運転に切り替えて対処する。

 SBドライブは、今後もNAVYA ARMAの公道での走行実証を行うことで、自動運転バスへの社会の受容性を拡大するとともに、事業化を進めるという。

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