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デミオ、アテンザが無くなる? マツダはなぜ車名を統一するのか
「アテンザ」から改められた「MAZDA3」[写真拡大]
マツダは「デミオ」「アテンザ」「アクセラ」の日本名を廃止し、海外向けの車名と統することでマツダブランドをより鮮明にアピールしていく。
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マツダは2019年5月にアクセラの後継となる新型・MAZDA3の販売を開始した。それに合わせて、7月4日にはアテンザの商品改良を行い、車名をMAZDA6へ変更した。
商品改良では排気量2,500CCのガソリンターボエンジンを追加し、乗り心地を向上させるGベクタリングコントロールPLUSを採用した。ガソリンターボエンジンは欧州車や高級車からの乗り換えの需要を狙う。
デミオも9月頃に商品改良を行い、車名をMAZDA2に変更する計画だ。フロント、リアのデザインを一新し、デザインの統一を図る予定だ。乗り心地の向上やインテリアの質感向上、一部グレードではパワーシートも追加され、高価格帯のコンパクトカー需要の取り組みを狙う。
これでマツダの国内商品群の車名は、乗用車タイプの「MAZDAシリーズ」が3台とSUVタイプの「CXシリーズ」が3台、そしてロードスターの計7台になった。(軽自動車、商用車種は除く)
マツダの福原和幸常務執行役員は「個別の商品ではなく、マツダというブランドで選ばれる企業に育ちたい」と狙いを説明する。長年慣れ親しんだ日本名の変更が顧客に受け入れられるかは不透明だ。
英数字の車名を基本とするのは、国内メーカーでは初めてとなる。英数字の組み合わせといえば、メルセデスベンツやBMW、AUDIのような欧州の高級自動車ブランドが採用しているケースが多くみられる。
マツダは今後、欧州ブランドのようなプレミアムブランドを目指していく。これまで高い評価を得てきた「鼓動デザイン」や「SKYACTIV TECHNOLOGY」といった技術をさらに進化させた新型車の導入も控えている。
店舗面でもブランド価値を高め、縮小する国内市場での販売台数構築を目指す。黒を基調とする新世代店舗を増やし、特別な店舗体験と接客を顧客に提供することで、マツダのファンを増やしてく構えだ。ブランド力を高め従来「マツダ地獄」と言われたイメージを払拭し、「マツダ天国」と言われるブランドを確立できるか注目だ。
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