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コム デ ギャルソン・シャツ、2020年春夏メンズコレクション発表
コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇONS SHIRT)は、2020年春夏メンズコレクションを、フランス・パリで2019年6月22日(土)に発表した。
■シャープな色と色
目に留まるのは、シャープで幾何学的な模様が前身頃や袖を彩る、カラーブロックシャツ。デザインは、アーティスト、カール・ベンジャミン(Karl Benjamin)の、“ハードエッジ”の抽象作品やその色彩から着想を得ている。カラーブロックの中には1色だけ、メタリック素材や艶やかなPVC素材で切り替えた部分があり、アイキャッチなアクセントを効かせている。
■服と服の境界線
襟を二重に配したシャツも登場。既存の襟よりも少し下にずらした位置に丸襟を配したシャツや、レギュラーカラーにフードを組み合わせたピース、トレンチコートの襟を配したシャツなどが展開された。異なるアイテムの襟を組み合わせるだけで、“シャツ”というアイテムそのもののアイデンティティーが揺らぎ、アウターなのか、シャツなのかの境界線が曖昧になっているのが面白い。
また、袖だけをMA-1にしたカットソーやシャツ、前後の身頃でカットソーとシャツを切り替えたピースなど、直接的に異なるアイテム同士をドッキングさせたウェアも揃えた。
■異なる生地と生地
シャツのパターンを解体したかのような、切り替えのデザインも脱構築的なピース。ブルーのストライプ地と、無地の生地を裏仕立てで繋ぎ合わせたシャツは、縫い目や糸、生地の断ち切りの部分が表に出ることによって、通常の仕立てとはまた異なるバランスを生み出している。
■柄と柄の組み合わせ
ピンクやイエローなど、ブライトなカラーリングのストライプブルゾンには、グラフィカルなシャツを合わせてポップにスタイリング。また、落書きのような筆致の手描き風テキストプリントを配したセットアップや、影とともに浮かび上がらせたフラワーモチーフのジャケット、パンツも登場。フラワープリントのピンクのセットアップは、中に着たギンガムチェックのブラウスにも、同様の柄をプリント。色の濃淡、柄の立体感によって、淡いコントラストを描く。
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