Chrome派生のBrave、広告ブロック仕様変更に反対し独自に高速API実装

2019年7月4日 19:20

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記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 「広告を見てくれたら謝礼金を支払うWebブラウザ」として話題になった「Brave」Webブラウザが、独自に広告ブロックのための機能を実装することで大幅に広告ブロック速度を高速化したという(EngadgetZDnetSlashdot)。

 背景には、広告ブロック機能を提供する拡張機能が利用するChrome APIの変更がある(過去記事1過去記事2)。この変更によって広告をブロックするかどうかの決定権がChrome側に移ってしまい、Googleにとって都合が良いように広告ブロッキングが操作されてしまうのではないかと危惧されていた。

 そのため、Braveは従来のAPIを使って広告ブロッカーを実装できるようにする方針を決め、独自にRust言語を使って互換機能を実装したという。その結果、広告ブロック機能の処理速度は最大69倍にまで高速化され、広告の分類にかかる時間は5.6マイクロ秒にまで短縮されたと主張している。

 なお、今回の仕様変更についてはOperaやVivaldiといったChrome/Chromiumベースのエンジンを使用するWebブラウザの開発者らも反対している

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