VWがEVだけのカーシェアをドイツで開始! 日本ではどこが導入している?

2019年7月3日 12:00

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フォルクスワーゲンの「We Share」。(画像: フォルクスワーゲンの発表資料より)

フォルクスワーゲンの「We Share」。(画像: フォルクスワーゲンの発表資料より)[写真拡大]

 これからのカーライフの主流は、EV(電気自動車)のシェアかもしれない。6月27日、フォルクスワーゲングループが、EVオンリーのカーシェアリングサービス(カーシェア)「We Share」をドイツ・ベルリンでスタートさせた。「eゴルフ」「e-up!」など、2,000台が提供される。 

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 カーシェアはコストの低さや短時間利用、保険料不要など、様々なメリットから若者の車離れへの解決策として注目されている。また近年は、ヨーロッパや中国を中心に、世界的にガソリン車からEV車へ軸を切り替える動きが活発化している。2030年にはEVが新車全体の半数を占めるとも言われている。

 今回のフォルクスワーゲングループの発表も、時代背景を考えれば必然の出来事だろう。EVは日本のメーカーからも、数は少ないながらも販売されているが、日本国内におけるEVのカーシェアの動きはどうだろうか。

■日本にもEVだけのカーシェアはあった!?
 日本では日産自動車が「e-シェアモビ」として、「リーフ」「ノート e-Power」「セレナ e-Power」の3車種限定のカーシェアを展開中だ。もっともe-Powerは、発電にエンジンを使っているため、従来の電気自動車とは定義が違う。それでもコンセプトは、フォルクスワーゲンの「We Share」に近いだろう。ステーションは100件を超え、東京・神奈川・大阪を中心に現在も鋭意拡大中だ。

 乗用車以外では、NTT東日本が営業車をEVに変え、なおかつ年内のカーシェア参入を計画している。社員が仕事で使うEV型営業車を、休日に近隣住民へ貸し出せるようにするのだ。こちらはまだ具体的な進展が見られないが、画期的な計画なのは確かだろう。

 ほかにもEV限定ではないが、コインパーキングブランド「タイムズ」によるカーシェアが、三菱「i-MiEV」と日産「リーフ」をシェア可能な車種として提供している。 

■カーシェアの主流もEVになる
 このように、日本でもEVに対する理解が徐々に進んでいるのが現状だ。カーシェア自体が日本でも数多く展開されており、自動車産業の主体はEVに移りつつある。それならEV限定カーシェアが日本も含め、世界中でたくさん作られても不思議ではない。環境に優しい車が好きで、ローコストでカーライフを送りたい人は、カーシェアでEVを利用してみてはいかがだろうか。 

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