Google Playで公開されている偽アプリ、1割以上にマルウェアの疑いか

2019年6月28日 20:35

印刷

記事提供元:スラド

 headless曰く、

 オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)とシドニー大学の研究グループが2年間かけて実施した調査によると、Google Playで公開されている偽アプリの1割以上はマルウェアを含む可能性があるようだ(シドニー大学のニュース記事The Next Web論文アブストラクト論文PDF)。

 Google Playでは人気アプリの偽物たびたび発見されているが、研究グループはアプリアイコンを学習した畳み込みニューラルネットワークによるコンテンツとスタイルのマルチモーダル埋め込みを用いた偽アプリ検出方法を提唱している。この手法でGoogle Playで公開されているアプリ120万本以上のアイコンを使用して調査したところ、人気上位アプリ10,000本の偽物の疑いのあるアプリ60,638本を検出。そのうちAPKを入手できたアプリ49,608本をVirusTotalでスキャンした結果、アンチウイルスツールの少なくとも5本がマルウェアの可能性があるとタグ付けしているものが2,040本あったそうだ。

 このうち1,565本ではオリジナルのアプリが要求しない5件以上の危険なパーミッションを要求しており、1,407本はサードパーティー製の広告ライブラリー5件以上が追加されていたとのこと。なお、少なくとも1本のアンチウィルスツールがマルウェアの可能性があるとタグ付けしていたアプリ7,246本のうち、論文執筆時点では3,358本がGoogle Playで入手できなくなっているという。研究で用いた手法は既存の手法と比べ、高い効率で偽アプリを検出可能とのことだ。

 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | Google | セキュリティ | ソフトウェア | Android

 関連ストーリー:
家庭用ルーターを攻撃してAndroid端末に偽アプリをインストールさせる攻撃 2018年05月25日
Google Playに偽WhatsAppが複数出現 2017年11月05日
米国のApp Store、偽のAmazon Alexaセットアップアプリが一時チャート上位に 2019年01月01日
佐川急便を騙って偽アプリをインストールさせる攻撃が急増 2018年07月31日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事