ticket board、チケットの不正転売を防止する新アプリ「LIVE QR」提供開始

2019年6月14日 16:48

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「LIVE QR(ライブ・キューアール)」の画面イメージ。(画像: ボードウォークの発表資料より)

「LIVE QR(ライブ・キューアール)」の画面イメージ。(画像: ボードウォークの発表資料より)[写真拡大]

 14日から「チケット不正転売禁止法」が施行されるのにあわせ、コンサートやイベントのチケット販売を行うボードウォーク(東京都千代田区)は、800万人の会員を有する自社の電子チケットサービス「ticket board」の機能を強化する。チケットの不正転売を、牽制・抑止・検知する機能を新たに加えた、入場専用のスマートフォンアプリ「LIVE QR(ライブ・キューアール)」の提供を開始する。

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 LIVE QRの主な特徴は、不正転売をさせないための「一定期限で切り替わるQRコードによる認証」と「顔写真の登録」に加え、ネットワーク障害が起きたときでも入場が可能となる「ネットワーク障害への対策機能」の3点となる。

 60秒という一定期間で切り替わるQRコードは、入場時に最新のコードのみが認められるため、従来多かった、事前にQRコードをキャプチャする行為が無効になる。またQRコードが切り替わるまで、コードの周りにある円が周回するので、これもキャプチャを抑止する。さらにQRコードは暗号化され、偽造も難しい構造とする。

 LIVE QRの顔認証登録は、アプリ内で撮影した写真と、当日の本人の顔を比較して本人確認を行う。これまで本人確認が必要な公演等は、写真付きの身分証明書でチェックしていたが、LIVE QRを利用するとこのアプリのみで完結する。また申し込み中は顔写真を変更することも出来ないため、転売防止にもつながる。

 これら2つの機能で、不正転売を牽制・抑止し、さらに会場で検知することが可能になる。

 今回のリリースでは、これらの機能に加えて、ネットワーク障害対策の機能も付加した。ネットワーク障害で電子チケットが利用できなくなった事態が発生したことをふまえ、メールで公演前にダウンロードを促し、前日に一度でもQRコードを表示していれば、当日はオフラインでも入場できる仕組みだ。

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