Twitterを利用した学習、読解力・暗記力の結果が悪化するという研究結果

2019年6月5日 21:42

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 Twitterを利用すると知能が低下する、という研究結果が発表されたという(The Straits TimesGIGAZINESlashdot)。

 この研究はイタリアのサクロ・クオーレ・カトリック大学経済学部のジャン・パオロ・バルベッタ教授らがまとめたもの。教授曰く、「原因は不明だが、(Twitterによって)振る舞いやパフォーマンスが変わってしまうということは言える」という。

 この調査は2016年度から2017年度にかけてイタリアの高校70校に通う約1500名の生徒を対象とし、1904年に発表されたルイージ・ピランデッロの小説「生きていたパスカル」の読解力を試すテストを行ったという。調査では被験者を2つのグループに分け、片方のグループでは感想をTwitterに投稿したり、クラスメイトの投稿にコメントを付けてもらい、教師はそれらに介入するという、オンラインでの議論をシミュレートした授業を行った。また、もう片方のグループでは伝統的な教室での授業を行い、それぞれのグループに対して本の内容に関する理解度や記憶度をテストで調べた。

 その結果、Twitterへの投稿を利用していたグループではテストの平均点が「標準偏差の約25~40%」低下したという。特に「女性」「イタリア生まれ」「ベースラインテストの点数が高い」ほど成績低下の傾向が顕著だったという。

 バルベッタ教授は、「本の内容に関するツイートをRTすることで、本の内容を吸収できたと誤解したこと」「本を読む時間がSNSを費やす時間に取って代わったこと」の2つの原因があると指摘している。

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