“ポツンと一軒家”出演の社長から学ぶ 体現につながる「意志」を作る方法

2019年6月4日 16:40

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 6月2日に放映されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』に登場した弓削昌徳氏をご存じだろうか?彼は「経営者」でありながら「夢や理想のライフスタイルを体現している人」。多くの人が憧れを抱きそうな生き方だ。しかし「凄い」だけで終わってはいけない。弓削氏からは体現につながる「意志」を作る方法が学べるのだ。

■自然と現代のハイブリッド

 弓削氏は、写真撮影などの会社を経営する社長で、その住居は、愛媛県の山奥にある。マンションを売却したお金で山を買い、20年ほど前に所有者が建てた7.5畳の家に住んでいるのだ。

 山奥ゆえ周囲は自然。番組の放映中、何度も鮮やかなウグイスの鳴き声が聞こえた。風呂は五右衛門風呂で、自ら薪割りをしてガスバーナーで1時間かけて火を起こす。

 しかし電気は通っており、家の中にはエスプレッソマシンやドラム式洗濯機がある。またインターネットも完備されており、風呂ではタブレット端末を用いている。

 さらに弓削氏は「本社はここ(番組内で映った愛媛県の山奥)」と笑顔で語っており、サイトにも「本社開墾中(山を切り開いています)」の文字が輝く。経営する会社のスタッフとビデオ会議を実施するなど、ICTを利活用したテレワークの場面も放映されていた。

■体現の根底にある強固な意志

 さて皆さんはこの生活をどう思うだろう。「凄い」と思うのではないだろうか。私もそう思う。しかし同時に「凄い」「この人だからできたのだろう」に留まってはもったいないとも強烈に思う。

 そもそも弓削氏が家を自ら建てていることは、子どもの頃に抱いた「一軒家に住む」という夢から来ている。子どもの頃に抱いた意志を形にしつつあるのだ。しかも「建ててもらう」ではなく「自らの手で建てている」。

 家を建てている様子は、Youtubeに動画で投稿しているのだが、それも意志を体現したものだろう。弓削氏は9年前のインタビューで「僕の場合は、毎日、ただ目の前にいる人に喜んでもらいたかった。そして、それが自分も嬉しかったんです。」と語っている。

 そして放映時、「ネットがなかったら何をすればよいか分からなかった、薪割りなどについて参考にしたのはブログやYoutubeだった」と話していた気持ちは、「こんなのできるんだと思ってもらえたらいい、失敗も隠さない」という動画の投稿に形を変えていた。感謝が根底にあるからこそこうした行動になったのだろう。

 このように弓削氏には、体現につながる「意志」が存在するのだ。

■素晴らしい人から「意志を作る方法」を学べ

 「自分はどうしたいか、どうするのか」という意志があって初めて体現につながる。しかし分かっていても意志の組み立てには時間がかかる。焦る・迷うことも多い。

 素晴らしい人に感動して心が動いたら、見えた姿だけでなく裏にあるバックボーンまで深く見つめ、考えよう。「この人は何を思ってそうしたのか」考えることが、自らの意志を作る。それは0から1だったり、選択肢の一つとなったり様々だ。

 意志を作ることができたら習慣づけも行っていこう。積み重ねることで意志はより強固なものとなり、自分を助ける法則となる。(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る

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