賃貸物件、ネットで探す時間は「午後5時以降」が6割 アルティメット総研調べ

2019年5月28日 08:45

印刷

「部屋探しをする際の時間帯」。(画像: アルティメット総研の発表資料より)

「部屋探しをする際の時間帯」。(画像: アルティメット総研の発表資料より)[写真拡大]

 アルティメット総研は、賃貸情報サイト「ウチコミ!」の会員201名に「部屋探しに関するアンケート」を実施した。

【こちらも】副業で「賃貸物件のオーナー」、「改正民法」への備えは大丈夫?

 インターネットで部屋探しをする時間帯については、昼「12時~17時」(29.5%)、夜「19時~23時」(27.6%)、夕方「17時~19時」(19.5%)、深夜「23時以降」(14.6%)、朝「6時~12時」(8.8%)となった。17時以降に部屋探しする人は合計で61.7%と多数を占めた。仕事終了後、インターネットなどで事前にチェックし気になっていた物件を内見するという人が多いようだ。

 続いての質問は、部屋の契約の際に最も負担に感じる費用は何か?礼金(17.7%)、仲介手数料(15.9%)、更新料(12.2%)、敷金(12.1%)、保証料(9.7%)、クリーニング費(8.9%)、鍵交換費用(8.0%)、消毒費(7.8%)、管理費(4.6%)、家財保険料(3.1%)となった。「礼金」「仲介手数料」「敷金」といった初期費用を負担に感じている人が多い結果となった。

 ちなみに余談だが、関東と関西では初期費用が若干違う。関東では敷金が平均家賃の2カ月分に対し、関西では「保証金」という名目で平均家賃の4~7カ月分とられるケースもあるようだ。敷金と保証金は呼び方が違うが、中身はほぼ同じだ。一方で関西には関東にある「礼金」がなく「敷引」という習慣があったりするなど、地域により賃貸事情も異なる。

 物件近辺の施設によっては家賃が変動する場合もある。そこで、もしも家賃が安ければ住んでも良いと思う物件は何かと質問した。

 保育園、幼稚園、学校付近の物件(23.0%)、大通り沿いの物件(15.3%)、線路沿いの物件(14.4%)、病院付近の物件(13.9%)、繁華街・飲食店付近の物件(11.4%)、お墓・葬儀場付近の物件(7.7%)、ゴミ置場付近の物件(6.0%)、心理的瑕疵「人が亡くなった、火事などがあったなど」の物件(4.2%)、工場・鉄塔付近の物件(4.1%)という回答となった。

 教育機関や大通り・線路沿いの物件は家賃が安ければ住みたいという人が多い一方、工場・鉄塔付近や、心理的瑕疵のある物件は、家賃が低かったとしても敬遠しがちという結果となった。

 また最近よく聞くようになったシェアハウス。実際住んでみたいと思うか?と質問すると、住みたくない(71.1%)、住んでみたい(17.2%)、住んだことがある(10.7%)、現在住んでいる(1.0%)という結果に。複数人で暮らすシェアハウスには住みたくないという人は7割と圧倒的多数だった。

 年間でみると賃貸物件は4月中旬から8月がオフシーズンと言われている。入学・転勤などの引越需要も5月以降は小休止。暑い夏の時期には引越を計画する人も減るため、家賃の値下げ交渉がしやすいのだ。仮に家賃の値下げが難しいようであれば、礼金の値下げ、入居後一定期間の家賃を無料にする「フリーレント」などを交渉してみるのもいいかもしれない。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

関連記事