東京虎ノ門駅前再開発、施設名称が「グローバルスクエア」に

2019年5月17日 08:02

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東京虎ノ門グローバルスクエアのイメージ(野村不動産発表資料より)

東京虎ノ門グローバルスクエアのイメージ(野村不動産発表資料より)[写真拡大]

 東京都港区虎ノ門の東京メトロ虎ノ門駅前で整備が進んでいる再開発ビルの名称が「東京虎ノ門グローバルスクエア」に決まった。野村不動産、東京地下鉄などが参加する虎ノ門駅前地区市街地再開発組合がグローバルに発展する地域の拠点にしたいという思いを込め、命名したもので、2020年6月末に竣工する予定。

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 グローバルスクエアは約2,800平方メートルの敷地に建てられる地下3階、地上24階建て延べ約4万7,000平方メートル。地下1階から地上2階を駅前の核となる商業施設にするとともに、4階に会議場、5階から23階にオフィスが入る。高さ約120メートルで、駅前に誕生する新しいランドマークの役割も果たす。

 同時に、虎ノ門駅プラットフォームの拡大やバリアフリー化、駅前広場の整備を進め、駅の混雑緩和や利便性の高い歩行者空間を形成する。周辺の地下歩行者通路とも接続し、虎ノ門駅から東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅まで歩行者ネットワークを築く。このうち、駅前広場は3層吹き抜けの開放的な構造とし、周辺の重厚なイメージと調和した景観にする。

 太陽光発電や雨水など自然エネルギーを積極的に活用し、環境に配慮したビル運営をするのも特徴。駅前拠点にふさわしい都市防災機能を持たせるため、災害時の帰宅困難者に向けた一時滞在施設、スペースを確保するとともに、72時間対応の発電機を準備して災害時でもトイレやエレベーターを利用可能にする。

 虎ノ門地区は外堀通りや桜田通りなどの幹線道路、JR、東京メトロ、都営地下鉄の駅に近接し、中央省庁近接のビジネス街として発展してきた。今後、国際的なビジネス交流拠点の重要な一角を占めるとして、国家戦略特区事業で再開発が進められている。

 虎ノ門駅前地区市街地再開発組合には、野村不動産、東京地下鉄のほか、森村不動産、不二屋ビルデング、日本土地建物、住友不動産が地権者として参画している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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