怪しい副業に気をつけろ! (1)「ネットショップの商品レビュー」

2019年5月12日 08:06

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 「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトが登場してから、サラリーマンにも副業を行いやすい環境が整ってきた。自ら営業をすることなく、様々な案件にチャレンジできるからだ。しかしそんな中、副業初心者の人つけ込む形で、グレーゾーンの仕事や、個人の負担が大きい仕事なども増えてきた。そこで本シリーズでは、実際に触れてみると怪しい副業について紹介する。

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■「ネットショップの商品レビュー」とは?

 副業をマッチングするサイトに「商品のレビューを行うお仕事」などと記載されているものをみかける。このように書かれている仕事の一部に存在するのが、ネットショップのレビューにおけるサクラ代行だ。Amazonや楽天など、大手ショッピングサイトでは禁止されている行為を、仕事として依頼している。

■実際にどのようなことをするのか?

 まず仕事を依頼する業者側から、購入する商品を指定される。その商品を使用した感想をネットショップのサイトにレビューするのだが、ほとんどの場合で評価の数値(Amazonの場合であれば、星の数)をMAXの値で指定される。そしてレビューの掲載が確認されれば、商品代金プラス数百円の報酬を得られるというものだ。商品はそのまま貰うこともあれば、業者指定の方法で返還することもある。

■ショッピングサイトのアカウントを停止されることも…

 もちろんこれらの仕事は、ショッピングサイトの禁止行為だ。そのためこれらをしてしまうと、各ショッピングサイトのアカウントを停止されることがある。それまで獲得していたポイントや有料会員として得られていた特典などもすべて無駄になってしまう。また各アカウントには、電話番号なども紐づいているため、最悪の場合だと再登録すらできなくなることもある。

■買い物する利用者を「だます」行為に繋がる

 そしてこれらの行為は、レビューを信じて買った人たちを裏切る行為にもなる。またクラウドソーシングサイトもこうした仕事を撲滅できるように独自の取り組みを行っている。上述したような案件を見つけたとしても、安易に手を伸ばすのではなく、真っ当な副業にしっかりと取り組んでいただきたい。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る

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