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2人が暮らし始めたきっかけが明らかに! 「きのう何食べた?」第4話レビュー
■史郎と賢二の出会いを描いた第4話
深夜帯にも関わらず初回3.2%、北海道地区では6%以上の視聴率を叩き出し、さらに見逃し配信では155万回以上の再生数を記録した「きのう何食べた?」。丁寧な実写化と見事なキャスティングが話題を呼んでいると共に、セクシャルマイノリティの人物をしっかりと描き出していることもあって見ごたえのあるドラマだ。
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第4話では史郎の父親にガンが見つかったところにフォーカスされると共に、彼のパートナーである賢二との出会いが描かれる重要なパートとなった。
■父親の手術、史郎を気遣う賢二
史郎(西島秀俊)の父である吾郎の喉にガンが見つかり、ついに手術の日を迎える。手術は思うように上手くいかず、手術時間は10時間にも及んだ。贅沢だと思っていた個室も結果としては良かったと考える母親も、やはり気が気でなくつい史郎にも当たってしまう。
母のうろたえる姿を見た史郎は、自分が今まで見ていたのとは違う両親の姿に意外性を感じながらも安心感を覚えて微笑んでしまう。そして涙が止まらない母親に、史郎は賢二から預かっていたハンカチを手渡す。そのハンカチは「病院ならば使うことも多いはず」と、賢二の心遣いから手渡されたものだった。
難航した手術も無事に成功し、父親は翌朝には元気そうな姿を見せた。ホッと胸をなで下ろす史郎に、母親も「お父さんが元気になったらまたいらっしゃい。天ぷら揚げるから」と余裕を見せる。そんな母親に「天ぷらは大好物だけど、揚げ方が難しい。コツはなに?」と史郎が聞くと、「思い切りが肝心」と答える。そのとき、史郎は過去に自分がとった「思い切った」行動を思い出すのだった。
■運命の再会を果たした史郎と賢二
3年前、史郎は当時付き合っていたパートナーとゲイバーに訪れていた。そのときの史郎はゲイ受けするようなファッションではなかったが、そんな彼を受け入れたのが同じバーで偶然出会った賢二だった。賢二とはその場限りの付き合いだったが、ある日史郎が入った美容院で働いていたのだ。
お互いにフリーなことと近所だったことが幸いし、2人で食事をするなど頻繁に会う仲になっていく。そんな中、賢二の部屋が水浸しになり、暮らす場所に困るという事件が発生。その時、史郎は意を決して「うち、来る?」と同棲を持ち掛けたのだった。
史郎の両親に関するエピソードと同時に、賢二との間柄に深く踏み込んだ第4話。ゲイを自覚しながらもどこか一歩踏み出し切れていない史郎の心理描写がまざまざと描かれると共に、彼が一大決心する姿が印象的だった。またそんな彼を受け入れる賢二役の内野聖陽の演技も見事で、2人の作り出す空気に悶絶した人も多いだろう。
ドラマ24「きのう何食べた?」はテレビ東京にて毎週金曜深夜0時12分から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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