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北陸地盤のスーパー「アルビス」、北陸・中部地方で出店を加速へ
北陸地方を地盤とするスーパーの「アルビス」は、2022年3月期までに北陸、中部地方で10店舗を新設し、計70店体制とする中期経営計画をまとめた。中部地方への出店は4月に岐阜県美濃加茂市へ1号店をオープンさせたばかりで、2022年3月期連結決算で1,100億円の売上高を目指す。
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アルビスは前身の北陸スパー本部が1968年の設立で、富山県射水市に本社を置き、主に富山、石川、福井の北陸3県で食品スーパーを展開してきた。もともと小売り事業だけでなく、卸売り事業も手掛けていたが、2014年から小売り専業に事業構造を転換、2019年3月期の連結売上高は811億円に達している。
新設する店舗は北陸地方と中部地方で半分ずつとする計画。北陸地方では富山県東部や福井県という店舗の手薄な地域で出店する。北陸地方でアルビスのシェアは15%程度とみられているが、新規出店により20%程度まで高め、2022年3月期に北陸地方だけで1,000億円の連結売上高を目標とする。
北陸地方は域外のスーパーが相次いで進出してきているほか、生鮮食料品をそろえたドラッグストアとの競合、インターネット通販の攻勢が強まっている。このため地場スーパーならではの強みを生かして、地元の優れた食材を発掘し、品ぞろえを強化するなどして対抗する。
一方、中部地方に対しては2017年に名古屋事務所を開設して進出準備を本格化させた。公募増資と、筆頭株主の三菱商事を引受先とする第三者割当増資で合計約60億円を調達し、4月に1号店の美濃加茂店をオープンしている。さらに岐阜県東濃地区でも新規出店を計画しており、早い時期に岐阜県内で5店舗体制を敷きたい考え。
美濃加茂店は3月に開業した商業集積エリア「コレクトパーク美濃加茂」の中核施設。年間18億円の売り上げを目指している。岐阜県での目玉商品は日本海の旬の海産物で、白エビやフクラギなど日本海の海産物が好評という。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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