関連記事
補助金や助成金をうまく活用し、生産性や社員能力の向上を
21世紀に入って、我が国の社会はIT技術の発展や少子高齢化の影響もあって、大きく変化しています。しかし同時に、会社の人材確保はどんどん難しくなっており、経済成長率も高く上がることが難しくなっているのです。IT技術の発展によって、社会は考えられないほどのスピードで変化しています。
【こちらも】企業のIT導入、課題は価格46.7% 導入補助金を知らない78% 事業主の実態
■変化の大きい時代に中小企業が考えるべきこと
このように変化の大きい時代に会社が生き残っていくことは、非常に難しい課題になっています。金利は史上最低水準であり、金融政策はマイナス金利時代ですが、逆に金融機関は儲けが出ないだけに融資には慎重になっているのです。
このような中で、中小企業として生き残っていくためには、常に新しい社会環境に対応していくことが必要になります。新しい人材を確保するためには、政府が盛んに進めている働き方改革を実行していかなければなりません。
企業における働き方改革は、IT機器を導入して生産性を上げて従業員の待遇改善を図ったり、研修制度を作って会社の中でキャリアアップを実現できる仕組みを作っていく必要があるのです。
■改革に必要な資金を提案してくれる補助金や助成金
しかし厳しくなる経営環境の中で、新しいIT機器を導入したり、研修制度を作るなど、収入を直接生み出さないことにコストをかけられないという経営者が多いのも現実です。
それを解決してくれるのが、行政当局がおこなっている補助金や助成金です。経済産業省や厚生労働省などでは、外郭団体や地方自治体を通しておこなっています。中小企業が生産性向上のために導入するIT機器や、社員のキャリアアップのための研修などに対して補助金や助成金の支援をしているのです。
■補助金と助成金とは
補助金は、政府が決めた新しい事業などに対して手を上げて、計画を提案して認められた時に支給される資金です。それに対して助成金は、一定の受給要件を満たしていれば、誰でもどのような企業でも受けられる資金のことです。
どちらも返済の必要のない資金であり、銀行などからの借り入れに苦労している会社にとっては、非常にありがたい資金になります。
特に助成金は、支給基準が明確にされており、それに合致していれば誰でも助成を受けられるため、忙しい経営者にとっては貴重です。新しいIT機器を入れようという場合や、研修制度を作って社員の能力アップを図ろうという場合も対象になります。
■助成金などの利用の仕方
この助成金などは、申請時期が限られており、常にその情報を注意して集めて機会があるごとに利用していけば、大きなコストをかけずに会社の生産性や社員能力の向上を図ることが可能になります。
このような助成金や補助金の募集情報は、経済産業省や厚生労働省、その外郭団体ホームページにある公募情報コーナーなどでも見ることができますが、いろいろ見るのは面倒です。そのため最近では、補助金や助成金の公募情報を集めた「J-Net21」や「ミラサポ」といったサイトもあるため、是非利用してください。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 自然にポジティブなESG経営とは? 投資尺度となる時代がやってくる 12/12 16:57
- 日本が生んだ温故知新の事業承継型起業。人から人へ、想いと事業を承継する(連載第3回) 11/10 08:17
- その進路選択は、自分の幸せにつながる?誰もが自分の基準で人生を築ける社会を目指して(連載第4回) 11/ 8 11:43
- 「失われた30年」「大廃業時代」日本経済の大きな課題を解決するために、求められるのは"次の"後継者(連載第2回) 11/ 3 16:24
- 地域に「通いたい!」と思える学校を。高校の魅力は、地域の魅力につながる(連載第3回) 11/ 1 11:26