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座り仕事の姿勢、オフィスワーカーの8割が悪いと感じる コクヨ調査
コクヨは全国のオフィスワーカーにデスクワークの実態調査を行った。デスクワーク中の自分の姿勢が悪いと感じている人は8割。姿勢悪化による体調不良と作業効率の低下を自覚している人も多数。[写真拡大]
仕事をする時の物理的な姿勢は労働内容によって異なり、大きく分けると座り仕事と立ち仕事の二つに区別ができる。立って行う仕事としては接客業や販売業などを連想する人が多いかもしれない。反対に一日中座りながら仕事を行う業種と言えば、事務職や窓口業務などを思い浮かべる事ができる。
座り仕事にも立ち仕事にも双方にメリットとデメリットがある。人によって座っているのが好きであったり立っているのが好きであったりもするため、どちらの方が良い、どちらの方が悪いなどとは一概には言い切れない。しかし最近では業務の大半が座り仕事である会社のオフィスに、敢えてスタンディングデスクを設置する企業もちらほらと登場してきた。健康志向の高まりや仕事の効率性などを重視した結果、座って行っていた仕事を立って行うようにするという、ごく単純で小さな変化にメリットを感じられる人が増えている証拠だろう。
全国のオフィスワーカーを対象にしてデスクワークの実態を調査したのは事務用品を取り扱うコクヨである。この調査によって8割のオフィスワーカーは座り仕事をしている時の姿勢が悪いと感じている事が分かった。姿勢の悪さが肩こりや目の疲れなどに影響を及ぼすという事は多くの人が知っている。実際に調査対象となったオフィスワーカーのうち9割は不調を感じており、姿勢の悪さと体の不調の関連性を窺わせる回答が目立った。
頭の位置が前に出がちで猫背になりやすい姿勢は、パソコンやスマートフォンを長時間使用している人ほど多く見られる。悪い姿勢のまま仕事をするのは健康的にも良くないが、不調を訴えるオフィスワーカーの9割についてはさらに集中力や作業効率への悪影響まで自覚している。
オフィスワークを立って行うと言う最近の風潮は、座り仕事の悪循環を是正するきっかけになるかもしれない。普段の生活の中で人は無意識のうちに楽な姿勢を選ぼうとするものだ。椅子に背凭れがあれば深々と腰掛けて寄りかかりたくなるだろう。座った状態で目の前にデスクがあれば、肘をついたり頬杖をついたりしているうちに姿勢が崩れる。座った姿勢が悪くなるなら、そもそも初めから座らないとのも選択肢の一つとなり得る。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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