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PC出荷台数、19年第1四半期は前年割れ LenovoとDellは増加続く
GartnerとIDCは10日、2019年第1四半期のPC出荷台数推計値をそれぞれ発表した(Gartnerのプレスリリース、IDCのプレスリリース)。
ビジネス向けPCの需要が強い一方で消費者の需要は弱く、Intel CPUの品不足が続く中、両社とも全体では前年割れと推計。Gartnerの推計値は285万台減(4.6%減)の5,852万台、IDCの推計値は182万台減(3.0%減)の5,848万台となっている。推計対象はデスクトップPCとノートPCに加え、GartnerではMicrosoft Surfaceのようなプレミアムウルトラモバイルを含むが、ChromebookとiPadを除外、IDCではワークステーションを含み、タブレットとx86サーバーを除外している。
一方、LenovoとDellは前年に引き続き増加している。GartnerではLenovoが85万台増(6.9%増)の1,320万台となり、10万台増(0.8%増)の1,283万台にとどまったHPを上回って1位に上昇した。IDCでは1位のHPが11万台減(0.8%減)の1,358万台となったものの、2位のLenovoは23万台増(1.8%増)の1,343万台で順位の変動はなかった。DellはGartner/IDCともに3位で、15万台増(1.5%増)/19万台増(1.9%増)で999万台/1,039万台となっている。トップ3ベンダーの出荷台数はGartner/IDCともに全体の60%以上を占める。
Gartner/IDCともに4位はAppleで、IDCでは前年同四半期の5位から上昇している。ただし出荷台数はいずれも減少しており、2.5%減/0.5%減の398万台/406万台となった。Gartnerで6位、IDCで5位のAcer Groupは大幅に出荷台数を減らし、13.2%減/10.4%減の332万台/359万台となっている。GartnerではAsusが5位となっており、7.3%減の360万台。IDCではランキング5位までに入っていない。
Gartnerでは米国のベンダー別ランキングも公表しているが、第1四半期はトップ5すべてが前年割れとなっている。特に2位のDell(316万台、7.1%減)と3位のLenovo(150万台、7.5%減)の減少幅が大きく、1位のHP(324万台、4.7%減)と4位のApple(144万台、3.5%減)、5位のMicrosoft(46万台、2.0%減)の減少幅を大きく上回っている。
Gartnerによると第1四半期に地域別で増加したのは日本のみだという。日本での増加は主にビジネスPCの大幅増加によるもので、前年同四半期比6.8%増加したとのことだ。
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