主婦・主夫のハンドメイド作家、約5%が月10万円以上の収入 GMOペパボ調査

2019年4月12日 11:44

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作家活動全体での1カ月あたりの収入。(画像: GMOペパボの発表資料より)

作家活動全体での1カ月あたりの収入。(画像: GMOペパボの発表資料より)[写真拡大]

 GMOペパボがハンドメイドに取り組む主婦や主夫作家を対象としたアンケート調査の結果を発表し、半数近くの人が1万円以上の収入を得ており、10万円以上の収入がある作家も4.9%いることが分かった。

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■10万円以上の収入は4.9%

 10日、個人向けインターネットサービスを提供するGMOペパボが「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」を発表した。これはハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」に登録している主婦・主夫のハンドメイド作家を対象としてインターネット調査を行ったもので、1,924人から得られた結果を集計している。

 作家活動全体で得られた1カ月あたりの収入を尋ねたところ、「1~5,000円未満」が27.0%で最も多かった。「5,000~1万円未満」の13.5%、「なし」の12.0%を加えると、半数程度が1万円未満の収入に留まっていることが分かる。

 ただし「1~2万円未満」が12.4%、「2~5万円未満」が17.3%、「5~10万円未満」が9.1%となっており、約4割の人がある程度の収入を得ている。さらに「10~30万円未満」が4.2%、「30~50万円未満」が0.4%、「50~100万円未満」が0.2%、「100万円以上」が0.1%となっており、10万円以上の収入を得ている人も一定数いることが分かった(ほかに「分からない」が3.7%)。

■収入は活動歴に比例

 作家としての活動歴で比較すると、活動歴が1年未満の作家では「収入なし」と答えた人が27.0%、「1~5,000円未満」が38.1%、「5,000~1万円」が13.4%などとなっている。活動歴が5年~10年未満の作家になると「収入なし」は6.2%に留まり、「1~5,000円未満」と「2~5万円未満」がともに24.5%となる。

 また「5万円以上」と答えた人は、活動歴が1年未満の作家では4%に留まるのに対して、5年~10年未満の作家では16.8%に増え、活動歴15~20年以上の作家では23.5%となるなど、活動歴が長いほど収入が多くなる傾向があった。

■「満足」している作家は4人に1人

 作家活動にかけている1週間あたりの時間を尋ねたところ、「3時間未満」が14.9%、「3~10時間未満」が30.5%、「10~20時間未満」が23.1%、「20~30時間未満」が18.0%、「30~40時間未満」が8.6%、「40時間以上」が4.9%となっている。

 活動における総合的な満足度では「満足」と答えた人は6.1%、「やや満足」は18.7%と、あわせても4人に1人の割合に留まっており、「普通」は41.9%、「やや不満」が23.3%、「不満」が10.0%だった。

■半数の作家が「仕事」を意識

 作家活動の取り組み具合を尋ねたところ、最も多かったのは「仕事のうちの1つとして取り組んでいきたい」が35.3%。また「プロとして生計を立てたい」が14.8%、さらに「法人化して人を雇いたい」も0.6%あり、約半数の人が仕事として考えていることが分かる。その一方で、「余暇の時間を楽しく過ごすために活動したい」が29.0%、「家計の足しにしたい」が16.3%、「特に意識していない」が6.0%ある。

■課題「どうすれば売れるか」が50.8%

 活動の中で感じている課題で最も多かったのは、「どうすれば売れるようになるのかわからない」が50.8%だった。ついで「写真のクオリティがあがらない」が42.3%、「ライバルが多く自分の作品が埋もれていると感じる」が36.7%、「制作時間が足りない」が28.5%、「作品の説明をどう書いたらいいかわからない」が24.4%、「売上の壁を感じている」が20.6%、「在庫が増えてしまう」が18.8%、「新しい顧客が増えない」が18.3%などとなっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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