東証、「JPXサービスデスク」にオウケイウェイヴのAIチャットボット導入

2019年3月26日 11:55

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「OKBIZ. for AI Agent」を導入した「JPXサービスデスク」。(画像: オウケイウェイヴ発表資料より)

「OKBIZ. for AI Agent」を導入した「JPXサービスデスク」。(画像: オウケイウェイヴ発表資料より)[写真拡大]

 東京証券取引所は、回線や売買システムの利用申請に対する問い合わせ業務を行う「JPXサービスデスク」に、オウケイウェイヴのAIチャットボット「OKBIZ. for AI Agent」を導入した。

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 1997年設立のオウケイウェイヴは、日本最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営しており、その運営ノウハウを生かし、FAQシステム「OKBIZ. for FAQ / Helpdesk Support」や顧客参加型サポートコミュニティツール「OKBIZ. for Community Support」、AIエージェントサービス「OKBIZ. for AI Agent」を提供する。

 オウケイウェイヴが東京証券取引所に提供した「OKBIZ. for AI Agent」は、オウケイウェイヴが独自開発した人工知能(AI)「KAMON」を搭載したチャットボットだ。問い合わせに対し、FAQなどのデータベースを検索して最適な回答を素早く見つけ、文書で質問者に回答を表示す。AI「KAMON」は、「OKWAVE」にある3,600万件以上の質問と回答を独自技術の機械学習により登録し、データとして保持している。関連する単語や言い回し、悩みや回答の紐つけなどを考慮して登録しているため、文章での質問に対しても文脈を解釈し、データベースから最適な内容を見つけて回答を行う。

 東京証券取引所が開設している問合せ対応ページ「JPXサービスデスク」では、東証と接続を希望する証券会社やシステム開発ベンダー等からの、回線利用申請や売買システムの利用申請などに関する問合せ対応を行ってきた。これまで「OKBIZ. for FAQ」を通じ、「よくある質問」としてFAQの充実を図ってきた。

 「OKBIZ for AI Agent」を搭載することで、利用申請やJ-GATEに関する問合せに対しては「OKBIZ. for FAQ」と連動し、FAQデータベースから最適な回答を抽出、回答文書を自動的に表示する。今回の導入に関しては、FAQを一元的に管理可能なことや、「OKBIZ. for AI Agent」による回答の精度、「OKBIZ. for FAQ」との連動を評価して決定に至ったという。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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