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ANA、客室乗務員向けにVR活用した保安訓練を導入 NECと共同で
ANAとNECは20日、ANAの客室乗務員向けの訓練にVRを活用することを共同で発表した。2018年度にANAが採用した約800人の新入客室乗務員を対象に、NECが開発したヴァーチャル・リアリティ(VR)を活用して保安訓練を行う。
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発表によれば、「現実で再現困難な機内での緊急事態(火災・急減圧)や機内設備の安全作業をVRで再現」すると言う。これは、NECが独自に開発した「法人VRソリューション」を活用したもので、ユーザーの個別なニーズに合わせてVR空間を構築したもの。今回はNECがANAの要望により、機内の火災や減圧といった機内設備の安全に特化したVRを開発した。
VRとは日本語では「仮想現実」あるいは「人工現実感」と訳されている。実際に機内で起こり得る事件や事故等を想定し、あたかも現実の世界のように感じられる環境を人工的に作り出すことができる。
消防訓練のように、火事が起きたことを想定して訓練を行うのではなく、VRの世界では実際に火災が発生している。この「臨場感」という何物にも代えがたい効果は計り知れないものがある。
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VRと言えば、一般に馴染み深いのが「ゲーム」や「エンタテインメント」の世界だが、最近では、医療やヘルスケアの分野にも進出している。病院で実際に行われた手術をVR化し、それを研修医に見せて研修させることもできる。
この他にもリアルな旅行体験ができる「仮想旅行」、物件の内観・外観を自宅でも見られる「物件案内」などの世界にも活用されている。アメリカ海軍ではVRを使ったパラシュート訓練も行われている。
VRを使用する際の注意点は、「VR酔い」と言われる頭痛・吐き気・めまいなどの症状だ。VR酔いの原因は現在のところ解明はされていないが、特にゲーム・エンタテインメントなどで長い間連続して使用しないように注意が必要である。文明の利器も使い方を間違えると体に害を与えることがある。(記事:kan1713・記事一覧を見る)
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