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清涼飲料、18年国内市場は前年比0.6%増 「プレミアム果実」や「無糖」が牽引
富士経済は18日、清涼飲料の国内市場調査結果を発表。「プレミアム果実飲料」や「スムージー」、「無糖」飲料などが牽引し、市場は堅調に拡大しているという。
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■調査結果の概要
17年の清涼飲料(国内)は8月以降の天候不順により失速し、前年比0.5%増の5兆1,631億円だったが、18年は夏場の猛暑により需要が順調に拡大し、同0.6%増の5兆1,936億円を見込む。
注目市場としては以下を挙げている。
■プレミアム果実飲料
18年見込は17年比32.0%増の66億円、19年予測は同38.0%増の69億円。
1ミリリットルあたり0.9円以上の高価格な果実飲料が対象。17年よりストレート果実やフレッシュ感溢れる商品がCVS(コンビニ)を中心にヒット。美容や健康へのニーズとマッチし、需要が拡大した。
18年以降もメーカ各社が参入し、海外のブランド商品も投入されるなどライナップが拡充。健康や美容を訴求する女性を中心に火がついていることから、今後さらなる拡大が期待されている。
■スムージー
18年見込は17年比22.4%増の410億円、19年予測は同39.5%増の410億円。
消費者の健康意識の高まり、手軽なパーソナル飲料としての認知拡大により、市場は順調に拡大している。
15年にローソンより発売された「NL グリーンスムージー」により火がついた。その後、果実や繊維が残っているため「朝食」や「間食」として受け入れられ、気軽に飲める飲料水としてラインアップも拡充している。
現在は第2次スムージーブームと呼ばれるほどヒットし、家庭での浸透も進んだ。今後は定着商品として堅調に拡大するとしている。
■「無糖」飲料
18年見込は17年比3.3%増の1兆5,000億円、19年予測は同4.4%増の1兆5,150億円。
糖分や甘味料が含まれない清涼飲料を対象。市場は60%弱を占める無糖茶飲料や無糖ブラックコーヒー、ミネラルウォーター類、無糖炭酸飲料が中心となっている。
健康志向の高まり、「甘さ」離れから市場は堅調に拡大。日常的に飲用するヘビーユーザーを中心に安定した需要を獲得している。なかでも無糖炭酸飲料は大幅に伸長、有糖飲料からの需要シフトが進んでいるため、今後さらなる市場牽引が予測されている。
■その他、「ドリンクヨーグルト」、「豆乳類」
「ドリンクヨーグルト」は消費者の高い健康意識により安定した需要を確保。大容量の紙パックタイプのヒットや乳酸菌ブームにより、今後も堅調に拡大するとしている。
「豆乳類」は近年、健康志向を背景に若年層に大ヒット。フレーバー付き豆乳飲料を凍らせる「豆乳アイス」のヒットも市場拡大に一役買っている。「美容」や「健康」という消費者のイメージも定着していることから、今後も大幅な伸長を予測している。
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