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自分の趣味を副業にする 実際に体験して分かったこと
近年「副業」をする人が増えている。正社員として働いていても副業を認める会社も多くなり、いくつかの職を持つことは働き方の一つとしてとらえられるようになってきた。
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「副業」と一口に言っても目的は様々。「とにかく稼ぐ」ということにスポットを当て、世の中の需要に合わせたものを提供することもできるが、自分のやりがいや満足感を求めて「趣味」を副業にする人も多い。今回は「自分の趣味を副業にする」ことで、生活に張り合いが出た筆者の体験談を書く。
●副業するにいたった経緯
「自分の趣味を副業にしよう」と強く思った理由は前職で体調を大きく崩したこと。それほど好きなものでないことでお金を稼ぎ、寝る以外の時間のすべてが「やりたくないこと」で埋め尽くされていた。それが2年ほど続き、気がついたら体重は10kg以上増え、顔の皮膚はめくれ上がってボロボロに。
その職場を離れ、休養のために「1年間」と決めてアルバイトに転職。もちろん年収は100万円近く下がった。その間に頭をよぎったのが「副業」だった。
●好きなことを副業に
「普通のアルバイトではなく、何か変わったことがしてみたい」というぼんやりとした思いのまま、インターネットで「副業」と入力して検索。出てきた結果の中で「趣味を副業にする」「好きなことを副業に」などの言葉が自然と目に止まった。それまでそういった話は夢の世界のように感じていたが、一度やってみようという気持ちが湧いてきた。「自分が好きなこと」のうち、お金を稼げるレベルのスキルは何だろうと考えた時にたどり着いたのが、学生時代に取得した「色彩検定」の講師だった。
●副業の展開方法と成果
次のステップは、その展開方法だった。地域新聞などに広告を出すと広告料がかかり、自身のSNSでは、ページの充実度から見ても反響があるとは考えられない。調べていくうちに「習い事マッチングサービス」というものがあることを知り、そこに登録をした。
マッチングした生徒は体験レッスンも含めて2カ月で3名。内1人は1カ月に2回のレッスンを継続し、1年で2級まで取得することができた。
●自分の趣味を副業にして感じたこと
一見講師業というのは時給に換算すると割りがいいように感じるが、実際にやってみるとレッスンのための準備に2倍以上の時間がかる。ビジネスに不慣れな素人が「お金を稼げるか」という点では、正直、一般的なアルバイトをした方が収入は確実だと言える。
しかしいくら時間があっても語り尽くせないほど、好きな自分のジャンルに対し、誰かが興味を持ってお金を払ってくれるというこの充実感。その点では、ただお金を稼ぐためだけにやっている仕事の何倍ものやりがいがあり、生活に張り合いが出てくることは確かだ。
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