アン ドゥムルメステール、2019年秋冬コレクション発表

2019年3月4日 10:04

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記事提供元:ファッションプレス

 アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2019年2月28日(木)に発表された。

■キーカラーは温かみのある「暖色」

 厳粛な黒と白。このアン ドゥムルメステール独特の世界観から距離を置き、桃色や赤、紫など暖色を基調とした今シーズン。暖かみのあるカラートーンと呼応するかのように、コレクション全体にも穏やかなムードが漂っている。

■風にのって揺れ動くロングドレス

 穏やかさの象徴として登場したのは、カフタンを想起させるラフなロングドレス。シフォンなどの風にたなびく軽量な素材が使用され、いずれも量感はたっぷりだ。風にのってたゆたうその様は実に穏やか。

■ベストとのレイヤード

 また、テーラードでかっちりまとめるのではなく、変形型のベストを起用した点も今季のゆったりとしたムードを助長する。紳士服で見られるスーツのベストをロング丈やスリット入りにアレンジ。フェザー付きのシースルー素材のベストを作り出したり、ドレスと共布のベストを仕立てたり。いい意味で少し“気の抜けた”ピースを上から重ねることで、パンツ・ドレスルックどちらもノンシャランなムードをプラスさせた。

■総柄の光沢素材

 70・80年代のアントワープを着想源とした2019-20年秋冬メンズコレクションとリンクする部分も多かった。光沢のあるシルクやベロアに総柄をあしらって、エレガントな雰囲気に仕上げたファブリックを繰り返し起用。パンツやロングコート、ベストとして提案されている。

 メンズコレクションで印象的に投じられたニットは、ウィメンズコレクションでも登場。ほぼほぼほどけてしまったようなブロークンニットは、ノースリーブのロングドレスの上にオン。肉厚のホワイトセーターはロングドレスとマッチさせ、エレガンスの中にカジュアルな要素をプラスしている。また、アン ドゥムルメステールにしては珍しい、フーディトップスなどのカジュアルウェアの登場も印象深かった。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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