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京阪バスや日本ユニシス、大津市で自動運転シャトルバスの実証実験
自動運転によるシャトルバスの実用化に取り組んでいる大津市と京阪バス(京都市南区)、日本ユニシス(東京都江東区)は19日、同市内の中心街での自動運転バスの実証実験を3月21日に行うと発表した。実際に乗客を乗せて、琵琶湖畔とJR大津駅を結ぶ0.7キロを走行する予定で、実用化に向けた課題を探る。
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実証実験では、当日の午前10時半から午後4時まで、30分間隔で9便のバスを運行。一般車両や歩行者と一緒に、乗客を乗せて一般道路を走る。走行は自動運転レベル3(緊急時にはドライバーが対応する条件付き自動運転)で行い、安全確保のため運転手が乗車する。
京阪バスは今後予想される運転手不足などの課題に対応するため、自動運転バスの事業化に取り組んでおり、大津市も昨年6月に同社と「次世代型モビリティ(自動運転)の研究に関する協定」を結んで事業化を支援。両者に加え、日本ユニシスや警察、学識者らが参加する「市自動運転実用化プロジェクト会議」を立ち上げた。システム開発を手掛ける日本ユニシスは、自動運転バス実用化のためのシステム構築を担っている。
今回の実証実験では、顧客ニーズや交通への影響、交差点や踏み切りを横断する際の安全性などを検証。課題を洗い出し、ビジネスモデルの検討を行うほか、警察や国と規制面での課題の解決を図る。
3者は「バス業界での運転手不足が深刻化する一方で、自動車の運転に不安を覚える高齢者が増え、高齢者の交通手段の確保は喫緊の課題となっている。また、大津市では観光客が観光地をめぐる2次交通が不足している。これらの課題の解決策の一つとして、自動運転の事業化を進めたい」とし、今後も実証実験の実施を計画している。
また、実証実験に乗客として参加するモニターを40人募集する。申し込み多数の場合は抽選となり、当日、荒天のため実験が中止になった場合は翌日に延期し、改めてモニターを募集する。詳細は2月下旬に市ホームページで公開する。
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