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機能性化粧品市場が拡大、アンチエイジングやホワイトニングが牽引 富士経済調査
機能性化粧品市場の遷移。(画像: 富士経済の発表資料より)[写真拡大]
富士経済は12日、機能性化粧品の国内市場調査結果を発表した。インバウンド需要の増加、アンチエイジングやホワイトニングなど機能性への期待感から市場は拡大しており、2018年の市場規模は、前年比5.5%増の2兆2,294億円を見込んでいる。
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注目市場は次の通り。
■アンチエイジング
18年見込は前年比7.6%増の7,985億円。アンチエイジング意識の高まりと共に市場は拡大。加齢に伴う肌や頭皮、髪などをケアする新商品が各方面から相次いでいるという。
スキンケアは資生堂やポーラ、コーセーなどがシワ改善効果のある有効成分配合の商品を投入し、中高年だけでなく若年層の開拓にもつながっている。
■ホワイトニング
18年見込は前年比6.4%増の3,037億円。アジア人を中心に人気が高く、インバウンド需要を背景に市場は拡大。資生堂による「シワ改善」と「美白有効成分」をダブル配合した商品や、通販ブランドによるリニューアル商品の発売により市場は活性化しているという。
■敏感肌
18年見込は前年比6.6%増の1,013億円。敏感肌訴求商品は安定したリピーター需要を確保。近年は、ホワイトニングやアンチエイジングという機能性強化も進み、敏感肌以外からの需要拡大も進んでいるという。
■注目商品はオールインワンスキンケア
また、注目商品として「オールインワンスキンケア」をあげている。18年見込は前年比10.3%増の1,072億円。オールインワンスキンケアとは化粧水、乳液、美容液など複数のスキンケア機能をもつことを訴求した商品。
13年以降、オールインワンゲルやシートパック、化粧水といったカテゴリーでオールインワン機能を訴求する商品が増加。近年は「時短」を意識した商品がヒットを飛ばすなど市場は更なる伸長が期待されている。
■アンチエイジングはアメリカでも過熱
アンチエイジングは国内と同様に海外においても人気だ。アメリカではベビーブーマー世代の老齢化を背景に投資や商品開発が相次いでいるという。
最先端技術の集積地であるシリコンバレーでも技術開発が進む。アマゾンのジェフ・ベゾス氏やペイパル創業者ピーター・ティール氏らが「不老不死」を目指して同分野への投資を強化するなど、話題にも事欠かない。
今後、先進国ではますます高齢化が進み、アンチエイジングへの意識は更に高まると見られ、同市場は世界規模で伸長が期待されている。
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